ONE OK ROCK『燦さん星』

ONE OK ROCK【燦さん星】歌詞を和訳&解説!モチーフは「星」だけじゃない?元気の出る応援曲の画像

2005年の結成以来、地道な活動で大きな人気を獲得してきた4人組バンドONE OK ROCK

日本にとどまらず、海外でも大活躍中です。

そんな彼らですが、メジャーデビュー翌年の2008年に2枚目のアルバムをリリースしています。

タイトルは「BEAM OF LIGHT」。

今回はその収録曲の中から、『燦さん星』をご紹介していきましょう。

背中を押してくれる応援ソング

『燦さん星』は、「さんさんだま」と読むようです。

テーマは夜空に輝く星、そして人々に希望と勇気を与えるウィニングボールです。

その2つがテーマだからこそ、タイトルの「星」という字は「たま」と読むのでしょう。

生きていれば、道に迷うことだってたくさんあります。

上手くいかないことだらけで、前に進めないことだってあるかもしれません。

そんな時こそ、この曲を聴いてみてください。

力強く綴られた歌詞が背中を押してくれるはずです。

生まれてきた私たちは…

最初はみんな同じ

We’re born as a white ball
Not polluted by anyone, anything
But it changes if time passes
Turning into every color we have

出典: 燦さん星/作詞:Taka 作曲:Taka

(和訳)

僕たちは白いボールとして生まれた

誰にも 何にも汚されていない

でも時が経てば変わっていく

僕たちが持っていたそれぞれの色に変わっていったんだ

この世に産み落とされた瞬間の人間は、決して何者でもありません。

その時点で備わっている個性は、あまりに曖昧で、抽象的です。

しかし名前を与えられ、自我が芽生えることで、その人が形成され始めるのです。

最初は誰もが同じ形をしていた。そして同じような色をしていた。そこに個性など存在していません。

しかし時とともに、曖昧で抽象的だったそれははっきりと、そして鋭利な個性に変わっていくのです。

その様を、白いボールの色が変化していく様子に重ねて表現しています。

その傷は生きてきた証

Even if you get so dirty
Even someone bring you down
You don’t give up, keep on searching
There is chance to become winning ball, Yeah

出典: 燦さん星/作詞:Taka 作曲:Taka

(和訳)

もし君が とても汚くなってしまっても

誰かが君を落ち込ませても

決して諦めてはいけない 探し続けるんだ

君にはウィニングボールになるチャンスがあるんだから

生きていれば傷つくことも、苦しいことも、そして辛くてたまらないこともたくさんある。

個性で染まったボールは、そのたびに汚れていきます。

綺麗な色が汚れでくすめば、汚れる前のような輝きを失ってしまうこともあるでしょう。

輝いていない自分に価値なんてない。失敗したんだ。これで終わりだ。

そんな風に落ち込んでしまう人だって、たくさんいるかもしれませんね。

しかしそれは決して、落ち込むようなことではありません。そして当然、悲しむようなことでもないのです。

どんなに汚れたって、どんなに形が崩れたって、その先に希望を繋ぐためには諦めてはいけません。

ただの野球ボールが、観客を沸かせるホームランボールになるように…。

諦めず必死に食らいつくことで、難しく思えた夢だって叶えることができると、大切なことを教えてくれています。

涙はネガティブなものじゃない!

時に悔しすぎて流した涙はさぁ
一つ一つが今後の君の宝物になるはずさ‼

出典: 燦さん星/作詞:Taka 作曲:Taka

失敗は成功の基」とは、多くの人が聞いたことのある言葉でしょう。

失敗が続くとどうしても気分が落ち込みますし、「自分には無理だ」と諦めてしまいがちです。

その悔しさやもどかしさから、時に涙が止まらなくなることもあるでしょう。

しかし最初に書いたとおり、「失敗は成功の基」。

その涙は、この先あなたが笑顔の花を咲かすために欠かせない要素の1つなのです。

溢れる涙に無駄など少しもありません。それはすべて、未来のあなたを輝かせる大切な糧となるでしょう。

チャンスは自分で掴み取れ