「Lily」

「Lily/Dragon Ash」の不思議な制作秘話とは?歌詞&コード、収録アルバムもじっくり解説♪の画像

26枚目

「Lily」(リリー)は2013年11月27日にリリースされた、Dragon Ashにとって26枚目のシングル曲です。
とちぎテレビのJリーグクラブ栃木SCの応援番組「T.S.☆LAB!! 栃木サッカー研究所」のオープニングテーマ曲に採用されました。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Lily_(Dragon_Ashの曲)

ポジティブなサウンドにストレートな歌詞が魅力的な「Lily」。「Lily」とはユリの花のことで、純潔の象徴でもあります。

Dragon Ashの曲ってサッカーに縁がありますね。

不思議な制作秘話

この「Lily」には実は不思議な制作秘話があります。ご紹介しますね。アルバムの発売前にシングルを出そうという話が出ました。

そのシングルのためにKjは友人に「金色の向日葵」のジャケットの絵を依頼したのですが、仕上がってきた絵がなんと「ユリ」!!

友人が向日葵の絵が描けなかったようで「ユリ」になってしまったとのこと。そこでその向日葵の絵をボツにするのではなく、「ユリ」で曲を作ろうとなってできた楽曲。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Lily_(Dragon_Ashの曲)

何かほのぼのとするエピソードですね。Dragon Ashのやさしさと柔軟性が感じられる逸話です。

それでは「Lily」の世界を見ていきましょう。

「TIME OF YOUR LIFE」の歌詞

深掘り

「Lily」とはどういった意味で歌詞の中で使用されているのかチェック!

ありったけの思いだけ 花咲け

この気持ちに名前を付けて 忘れぬように歌にして
讃えるように 満たすように 水を注ぐよ ねぇリリィー

差し出された手を握る事は 惨めな弱さではなく
もう片方の手で守る人の 尊い強さになる
僕らそれでいい

出典: Lily/作詞:Kj 作曲:Dragon Ash

優しい気持ちでで包み込まれるような歌詞です。「Lily」と純潔のことですから、人の心に中にある純粋な心のことではないでしょうか。

人生でつまずいて、失敗しても誰も恨むことなく心の純粋さを保とうとする感情を感じます。

そして、助けが必要な時に助けを求めることは弱さではないと歌います。自分が助けられたことで、他の人も助けることができるのですね。

助け合いの精神が続くことで人間は生きていくことを歌っているのでは。

「僕らそれでいい」と大きな包容力で聴くものを圧倒します。Dragon Ashらしい大きな愛を感じますね。

「Lily/Dragon Ash」の不思議な制作秘話とは?歌詞&コード、収録アルバムもじっくり解説♪の画像

あと少し咲いて 泣いて 笑っていたいから繰り返し僕ら
間違いを犯し 許された昨日を
誰かを許す今日に変えていけるよ 咲き誇れ

気休めでも構わないよ 寄り添うように歌わせて
届けるように 絶えぬように 水を注ぐよ ねぇリリィー

出典: Lily/作詞:Kj 作曲:Dragon Ash

ここは感動的な歌詞です。人間はどんな人でも間違いを犯します。

でも、その間違いを繰り返す人間を断罪するのではなく、自分が許されたのだから他人も許していこう!というメッセージ。

これは簡単なようで非常に難しいです。何だかんだいっても人間は人を許すことができません。

他人のこともそうですし、自分自身のことも。

いつまでも、恨みや妬みが心から離れません。しかし、それでは自分が一番苦しいのです。

何十年経っても恨みを忘れない人がいますよね。

これって実は自分で自分の身体を痛めつけているのです。

恨みというストレスが自分を攻撃しているのです。病気になる大きな原因はストレス。

そのストレスとどうにか、さよならできればいいのです。

そして、人を許すということは本当は自分を許すということです。

相手のために許すというよりも、自分の心の平穏のために許すということ。

恨みや怒りで混乱している自分を自分で「つらかったね」と許してあげるのです。

そうすることで心の平穏が訪れます。

ここのパートではこの「許す」という行為を歌っているのではないでしょうか。

やり場なく涙流す事は 心を枯らすのではなく
滴でつぼみが潤う頃 大輪の花になる
僕らそれでいい

あと少し咲いて 泣いて 笑っていたいから繰り返し僕ら
間違いを犯し 許された昨日を
誰かを許す今日に変えていけるよ 咲き誇れ

出典: Lily/作詞:Kj 作曲:Dragon Ash

涙には浄化作用があります。思いっきり泣くことでストレスが発散できます。

韓流ドラマが一時期流行りましたが、あのドラマを見て多くの女性の方は涙を流してストレス発散していたのはご存知ですか。

ここの歌詞では涙を流すことを躊躇せずに泣こうと歌います。

誰だって泣きたくなることはありますから我慢せずに泣けば「僕らそれでいい」ということ。

そして再び、「許し」の歌詞のパートの繰り返しです。Dragon Ashは以前から「Lily」というモチーフで曲を制作してきました。

何でこんなに「ユリ」が出てくるのか疑問でした。「Lily of da Valley」というアルバムもありますし、「百合の咲く場所で」という曲もあります。

この「ユリ」に込めた想いはKjに聞いてみないと分かりませんが大きな想いを感じます。

「Lily」=「純潔」=「まっすぐに生きる」というようなイメージかもしれません。

「Lily/Dragon Ash」の不思議な制作秘話とは?歌詞&コード、収録アルバムもじっくり解説♪の画像