CDデビュー20周年を迎えるKinKi Kids

CDデビュー20周年を迎えるKinKi Kidsジャニーズのなかでもかなりのベテランです。

デビュー当時のことを知る機会は少ないかもしれませんので、ここで簡単におさらいを。

堂本光一、堂本剛のふたりがお茶の間に広く知られるようになったのはTVドラマがきっかけでした。

そのドラマがこちら、1994年にTBS系で放映された『人間・失格~たとえばぼくが死んだら』です。

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イジメ・虐待・自殺などをテーマにした復しゅう劇で、過激なリンチ・体罰描写が話題となりました。

そして、タイトルから想像できるとおりの鬱展開です。

90年代はティーンエイジャーの“病み”、復しゅう劇を扱ったドラマが目立った時期。

「自分より下をつくって安心したい」

「上のやつを見返したい」

現代はデスゲームが主流ですが、負の生存戦争を取り上げたものが流行り始めたのはこの頃からです。

その最たる作品にて彼らは強烈な印象を残しました。

KinKi Kidsアイドルのなかでも異色を放っているのは、注目されたきっかけに基づいているようです。

デビュー曲『硝子の少年』のココがスゴい!

そんなKinKi KidsのCDデビューはドラマでの鬱屈としたイメージが抜けてきた1997年の『硝子の少年』です。

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アコースティック・ギターが奏でる哀愁たっぷりのメロディが幅広い世代に受け入れられました。

懐メロ直撃世代にもささったといいます。

松本隆によるノスタルジックな歌詞小室ブーム全盛の当時はかなりのインパクトでした。

いろいろな意味で話題となった『硝子の少年』はオリコン初登場第1位を獲得しました。

売り上げ178万枚(オリコン調べ)とミリオンセラーも達成

アイドルのデビューシングル売り上げの記録を26年ぶりに更新する快挙を成し遂げました。

アイドルらしからぬ暗めの曲調と歌詞はデビュー当時から続いているものだったというわけです。

KinKi Kidsの泣ける曲ベスト10位~7位

「短調+切ない歌詞」は日本人が好む歌の特徴といわれています。

その両方を持ち合わせているKinKi Kidsの歌が男女問わず泣けると定評なのは当然のことなのかもしれません。

ここからは、そんな泣かせ上手な曲たちをランキング形式でご紹介します。

第10位『冬のペンギン』

泣ける曲第10位は2002年に発売されたアルバム『F album』に収録されている『冬のペンギン』です。

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『冬のペンギン』なんて、束になって寄り添っているかわいらしい姿を想像してしまいそうですが……。

遠くを見つめたままじっと
立尽くす僕は今もまるで
冬のペンギンにみえるだろう

出典: 冬のペンギン/作詞:樋口了一 作曲:樋口了一

恋人との別れに身動きが取れずにいる様子をたとえているんですね。

冬の動物園デートをモチーフに恋人との別れを描いた、タイトルからは想像できない雰囲気の曲です。

戸惑いを内に秘めるような、葛藤を元恋人に隠すような歌声が切なさに拍車をかけています。

ペンギンは寒さから身を守るためにみんなで集まって寄り添っています。

しかしこの歌の「僕」はただ1人で冬の寒さの中で立ち尽くしているのです。

寄り添う相手を失った「僕」の辛さがにじむ1曲になっています。

第9位『ね、がんばるよ』

第9位は2014年に発売された19枚目のシングル『ね、がんばるよ』

楽曲提供をしたDREAMS COME TRUEの「MARRY ME?」のアンサーソングです。

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大好きな人とのしあせな未来のために決起する、フツーの男の子の気持ちが描かれています。