1番とラストのサビです。
途中には辛いことも悲しいことも沢山あります。
それは、諦めさえすれば感じずに済むのかもしれません。
しかしやめずに苦しいことを受け止めていれば、その先に強さが手に入ります。
その強さは自分のためのモノではなく、誰かを守ったり笑顔にしたりするためのモノのようです。
大切な人のために強くなれるのであれば、ネガティブな感情ですらも感謝を感じられる。
そんなふうに思える時点で、「僕」は十分強い人間であるように思えます。
悲しいことや辛いことに感謝できるのは強いからできることではないでしょうか。
負けることも嫌なことも無駄ではないと感じられるのは、簡単にできることではありません。
それを知った時、運命が見えてくるのでしょう。
このことはアニメ「鬼滅の刃」の主人公、炭治郎にもいえます。
彼はどんなに絶望的な状況に立たされても、それを跳ね返すタフな精神の持ち主です。
妹や、出会った仲間のことを思えばどこまでも強くなれる性格だといえます。
素直で誠実な彼だからこそ、底なしの強さを持てるのでしょう。
作中でも強さの反面、誰かへの感謝や思いやりを忘れることはありません。
炭治郎は持ち前の実直さから、逆境にさえ感謝して前に進みます。
旅路の道中は茨の道
辛いことや苦しいことを受け入れても、それがなくなるわけではありません。
そこから立ちはだかる壁に対して、「僕」はどんな気持ちで対峙するのでしょうか。
2番からはメロディも変わっているところがあり、LiSAさんがお気に入りというところもあります。
1番とはまったく違う曲調の展開も、「紅蓮華」の魅力!
アニメバージョンでは聞けないところなので、是非フルサイズで聞いてみたいところですね!
才能より努力を
イナビカリの雑音が耳を刺す 戸惑う心
優しいだけじゃ守れないものがある? わかってるけど
水面下で絡まる善悪 透けて見える偽善に天罰
逸材の花より 挑み続け咲いた一輪が美しい
出典: 紅蓮華/作詞:LiSA 作曲:草野華余子
強くなる戦いは、相変わらず厳しいもの。
大切なものを守るために、時には心を砕かないといけないこともあるようです。
どんなことでもそうかもしれませんね。
甘いと足元をすくわれてしまいます。
公式ブログによれば、下2行の歌詞はLiSAさんお気に入りの歌詞と曲調なのだそうです。
ラップのようなテンポの速さで、善と悪の複雑さを言葉遊びも交えて巧みに歌い上げています。
善と悪は光と影のように真逆のモノに見えて、意外と混じりあうことが多いものです。
良いことに見えて実は悪いことだったり、一見すると悪事に見えることが実はとても良いことだったり…。
3行目の「偽善」という言葉があるように、とても難しいことです。
それを経験し、挑戦した方が才能だけの天才よりも素晴らしいものが得られるのでしょう。
「1%の才能と99%の努力」という有名な言葉を思い出します。
ちなみにここの歌詞では、「花」に触れています。
花といえば、タイトルの紅蓮華もまた植物の1つです。
文字通り、赤い蓮の花を意味します。
仏さまや極楽浄土を思わせる蓮の花ですが、その色には情熱をたたえます。
ちなみに、地獄を意味する「紅蓮地獄」という言葉にも用いらる紅蓮華。
つまり1つの言葉の中に表裏一体の2つの印象が含まれているということです。
ここでいう蓮の花は炭治郎の優しさ。
そして紅に染まったその色は鍛え上げた強さといえるでしょう。
元からのセンスではなく努力で成長した炭治郎を思わせるイメージの象徴です。
過去を背負って今を乗り越える
乱暴に敷き詰められた トゲだらけの道も
本気の僕だけに現れるから 乗り越えてみせるよ
簡単に片付けられた 守れなかった夢も
紅蓮の心臓に根を生やし この血に宿ってる
出典: 紅蓮華/作詞:LiSA 作曲:草野華余子
本気で挑むことで、立ちふさがる試練も手ごわくなります。
逆に考えれば、手ごわいことは自分が本気で挑み続けられている証拠。
だから乗り越えるやる気が俄然湧いてきます。
そのやる気は、今までの辛いことや挫折した過去もあるようです。
上手くいかなかったことや諦めるしかなかったことも、全部これからの未来に繋がっていきます。
ちなみにアニメ「鬼滅の刃」では、全ての話がハッピーエンドではありません。
1人残らず鬼から救い出し、勧善懲悪を徹底した物語ではないのです。
時には犠牲者が出て、加害者である鬼にすら悲しい過去があることもしばしば。
心優しい炭治郎は、様々な人の悲しみや過去に触れます。
そして鬼にすら同情の目を向け、それでも歯を食いしばりながら刃を振るうのです。
こうした全ての出来事が、今の彼には宿っていることでしょう。
歌詞の通り、彼の感じた無念は今も脈々と心で息づいています。
そしてさらなる強さへと導いてくれることでしょう。
戦いの音
人知れず儚い 散りゆく結末
無情に破れた 悲鳴の風吹く
誰かの笑う影 誰かの泣き声
誰もが幸せを願ってる
出典: 紅蓮華/作詞:LiSA 作曲:草野華余子
間奏は切ない歌詞。
耳をつんざくような、ちょっと悲痛な感じの声に関する言葉を中心にしています。
戦いに散る命、つかの間の安息の声…。
戦いに身を置く者だから聞こえる声なのかもしれません。
戦う戦士も、どんな人でも、最後は幸せな時が来ることを信じています。
ここから1番と同じ歌詞のサビが続きます。
アニメバージョンのOPは歌詞が違う!?
「紅蓮華」は、アニメバージョンとフルサイズで違った楽しみ方ができます。
なんと、アニメバージョンは先述で紹介したものとは1文だけ歌詞が違うのです!
違う部分の歌詞はこちらのサビ。
どうしたって!
消せない夢も 止まれない今も
誰かのために強くなれるなら
何度でも 立ち上がれ
世界に打ちのめされて負ける意味を知った
紅蓮の華よ咲き誇れ! 運命を照らして
出典: 紅蓮華/作詞:LiSA 作曲:草野華余子