「Sassafras Roots」の意味

Green Day【Sassafras Roots】歌詞和訳&意味解説!素敵な「時間の無駄」とは?の画像

この曲は1994年発売の3rdアルバム「Dookie」に収録されています。

タイトルに使われている「サッサフラス」というのは北米産のクスノキ科の樹木です。 

この木の根からとれるオイルは芳香が強く香料や防虫剤などにも使われます。

木材としての材質は固く木目も派手です。

そしてビンテージギターの材料としても使われています。

ボーカルのビリーが子供の頃から大切にしているギターとどうやら関係がありそうです。

この「サッサフラス」で作ったギターの音色は鋭いだけでなく、温かみもあります。

幼い時にお父さんを亡くした彼にとって、このギターはまさに自身の「ルーツ」ではないでしょうか。

そのような意味も含め、この曲は「僕らの地元の話」のような解釈でいってみたいと思います。

ではのちほど歌詞の内容も見ていきましょう。

なんだかソワソワしている彼は一体何をしているのでしょうか?

「Sassafras Roots」ライブ映像

歌詞和訳の前にライブ映像もどうぞ!

2013年のロンドン公演の様子です。

転がるようなリズムベースの響きがかっこいいですね。

ビリーの程よく甘い声も素敵です。

歌詞和訳と考察

真剣な攻略方法

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Roaming 'round your house wasting your time 
No obligation, just wasting your time     
So why are you alone wasting your time?    
When you could be with me wasting your time?

出典: Sassafras Roots/作詞:Billie Joe Armstrong 作曲:Green Day

僕が君の家のまわりをうろついている時、君は何をやってるの

まあ君の自由だけど、君は時間を無駄にしているよ

どうしてひとりでいるの?時間がもったいないとは思わない?

僕と一緒に時間を無駄にしようよ

(解釈)

とっても気になるあの子の家の周りをウロウロしている様子です。

せわしなく羽をばたつかせ求愛行動を繰り返す鳥を思わず思い出してしまいますね。

自分の巣を華やかに飾り付け雌の関心を引こうと必死な鳥もいます。

傍からみれば滑稽でも本人は真剣です。

そんな感じが窺えて笑えそうで笑えません。

そして彼の面白いところは自分のことがおざなりになっていることです。

「君はおかしいよ」と言っていますね。

決して自分の良さをアピールする様子はありません。

とにかく気になるあの子を責めたてています。

ちょっとあまのじゃくなのでしょうか。

彼独自の攻略法は逆転の発想です。

決して「好き」とは言わない

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Well, I'm a waste like you, with nothing else to do 
May I waste your time too?

出典: Sassafras Roots/作詞:Billie Joe Armstrong 作曲:Green Day

ああそうだなあ 僕は君と同じでなにもすることがないんだ

ねえ僕と一緒に退屈な時間を過ごさない?

(解釈)

どうみても自分に興味のなさそうなあの子を振り向かせるために、彼が考えたことはというと…。

自分達が同じ種類の人間なんだと距離を縮めていくことです。

どうしてもシンプルに「好きだ」とはいえないようですね。

ましてや美しい鳥のように自分を実力以上に見せようなんて思いません。

とにかくひたすら彼女の心の隙を探しているようです。

もしかしたら彼なりにインパクトを与える方法なのかも知れません。

極上のプロポーズ?

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Warding off regrets, wasting your time
Smoking cigarettes, wasting your time
I'm just a parasite wasting your time
Applying myself to wasting your time

出典: Sassafras Roots/作詞:Billie Joe Armstrong 作曲:Green Day

君が時間を無駄にするとそのうち後悔するよ

煙草なんか吸ってたら時間が無駄だよ

僕はただの寄生虫だから君の時間を無駄にしちゃうよ

君の無駄な時間は僕が使うためのものだよ

(解釈)

次に彼が考えたことは、とにかく彼女をもっと追い込むことです。

どのような根拠があって君にはふさわしいと言っているのでしょうか?

このチャンスを逃したら後で後悔するほどの出会いだといっています。

なんだかベテラン営業マンの誘い文句のようです。

そして何といっても凄い台詞は「寄生虫になっちゃうよ」というところです。

ここは「僕と付き合うと君は骨抜きになってしまい僕に貢ぐようなことになるよ」と警告しています。

僕にはそれだけの魅力があるという決め台詞なのです。

とにかく自分の魅力に気付いて欲しいようですね。

そして次に言っていることにはそろそろ本音が出てきます。

君の無駄な時間は僕のためのものだと主張し始めました。

彼女の時間の中に割り込もうとしています。

懇願しているようにもみえますね。

このあたりから彼がただのやんちゃな男の子ではないことがわかるのです。

人生なんてこんなもの