Well, I'm a waste like you, with nothing else to do
May I waste your time too?
So why are you alone wasting your time?
When you could be with me wasting your time?
出典: Sassafras Roots/作詞:Billie Joe Armstrong 作曲:Green Day
君と同じで、僕はなにもすることがないんだ
ねえ、僕と一緒に時間を無駄にしようよ
どうして君はひとりでいるの?
僕と一緒に時間を潰してしまおうよ
(解釈)
このあたりは同じフレーズの繰り返しですが読み進めていくと彼への見方も変わってきます。
彼はまだ若いイメージがありますが好きな人と共有する時間の楽しさと愚かさを既に知っているようですね。
「愚か」というのは他人からみれば何をやっているのかわからないような時間を過ごすことです。
一緒にいることがすべて
Well, I'm a waste like you with nothing else to do
May I waste your time too?
May I waste your time too?
May I waste your time too?
May I waste your time too?
出典: Sassafras Roots/作詞:Billie Joe Armstrong 作曲:Green Day
君と同じで暇なんだよ
僕と一緒なら時間を浪費できるよ
僕ほどくだらない奴はいないよ
だから一緒にいてくれよ
僕と一緒にばかなことをしようよ
(解釈)
このフレーズもしつこく言えば言うほど面白くなりますね。
好きな人といることで作られる特別な時間こそが「無駄な時間」ではないでしょうか。
次の章ではまとめとして本当の彼(ビリー)の心の中を覗いてみましょう。
まとめ~無駄ではない人生への憧れ
Green Dayのメンバーであるビリーとマイクは地元も同じ幼馴染でした。
そのような2人ですが大人になるまで大変な苦労をしています。
複雑な家庭環境の中で、親からの愛情を受けられなかったり貧困に苦しんだりしました。
そしてビリーは有意義な人生なんて自分とは別の世界のことだと思っていたようです。
この歌は一見楽しい求愛ソングのようにもみえますが、そうでもありません。
自身の充実してない日々に投げかけられたやるせないものだったのです。
ですがどんなに辛い毎日でも、恋をしたり奇跡のようなことが起こったりもします。
何の意味もない人生だったのに、その退屈な時間を一緒に過ごしたいと思える人が現れることだってあります。
その時その退屈だった時間を人生の新たに加わった、まだ空っぽな時間だと気付くのです。
そしてそれを「無駄な時間」として彼女に申告していますね。
無駄な時間のすべてが君だと言っているのです。
とても真剣で最高のプロポーズでしたね!
アルバム「Dookie」について
アルバムの概要
このアルバム「Dookie」は彼らのメジャーデビューアルバムにして最大のヒットアルバムです。
逆境に打ち勝ち不屈の精神でデビューを掴んだ彼らの人気は大爆発します。
このアルバムの中にはシングルカットされたものが5曲あり、どれも聴きごたえのある曲ばかりです。
聴きなじみのものも多いかと思います。
そしてこのアルバムのタイトルはスラングで排泄物のことをいうようです。
ふざけてつけたタイトルのようですが創ったものを吐き出すという意味では合っていますね。
72年生まれのメンバーが22歳の時に発表したアルバムということになります。
そのクオリティーの高さを考えるとかなり早熟ですね。
そして彼らの素晴らしさは、アメリカの陽気な悲壮感を持ち合わせたところではないでしょうか。
次で曲の紹介もしたいと思います。
曲紹介~「Basket Case」
アルバムの中では1番メジャーな曲です。
タイトルには無気力な人や不自由なという意味があります。
元々の意味は負傷した兵士を運ぶ時に使った言葉のようです。
青春の悩みを打ち明けるビリーの神経症的な言葉が炸裂します。
曲紹介~「When I Come Around」
例によって街をぶらついている彼ですが干渉する誰かを疎ましく思っている様子がわかる歌です。
最初「you」は誰のことなのかわかりにくいのですが、彼女のことのようですね。
あるいは自分の居場所を探す自分に問いかけているとも考えられます。