彼と別れる可能性はもう覚悟しているのかもしれない
その手を その目を
その輝きをそのままに
別れも告げずに離れてしまえたらいいのに
その手に その目に
残るわたしをそのままに
あなたの全てを忘れてしまえたらいいのに
出典: LITMUS/作詞:小林壱誓 作曲:小林壱誓、穴見真吾
彼の手のひら、瞳の輝きをそのまま思い出として自分の心に留めておきたい主人公。
秘密を隠し通したまま、自分からひっそり彼のもとから離れられたらどんなにいいか。
それとともに、彼の心の中から自分が消えてしまうのはつらいようです。
彼の手や彼の目に映る自分の記憶は、彼に覚えておいてほしい。
でも、自分の記憶の中からは彼を消してしまえたらどんなにいいかと考えます。
ある意味わがままな考え方があふれているのでしょう。
彼を好きでたまらない思いと絶対に秘密を隠し通したい気持ち。
秘密がばれるのが辛いから彼と別れたい、彼と別れたくない、彼に自分を覚えておいてほしい…。
いろいろな感情が混在していて、主人公の頭の中も心の中も目いっぱいなのがわかるサビです。
涙さえもリトマス試験紙で判別してしまいそう
おのれ
これまで流れて涙はどれも
リトマスの紙にかざせないまま
わたしはそれでも
あなたの側にいてしまう
出典: LITMUS/作詞:小林壱誓 作曲:小林壱誓、穴見真吾
主人公はこのことで、何度も何度も過去を後悔し、そのたびに泣いているようです。
それでも、秘密を伝えて別れる、このまま別れない、どちらかの一択をいつも選べないのでしょう。
結局別れる覚悟が決まらず、いつものように自分の隣で微笑む彼の温かさに甘えてしまいます。
彼のことを愛している気持ちは真実。
彼のことを思って流す涙も真実の涙。
だったら、この涙をリトマス試験紙にかけてくれれば、彼に対する愛情だけは本物だとわかるはず。
そんな考えすら心に浮かぶようです。
伝えたことは全部真実。打ち明けていないことがあるだけ
嘘はついてない 本当にも触れない
あなたにだけ言えない秘密がある
出典: LITMUS/作詞:小林壱誓 作曲:小林壱誓、穴見真吾
彼に伝えている部分は全部嘘ではないのです。
けれど、隠している真実には、あえて触れないでいます。
彼には言っていないことがたった1つあるだけで、あとは嘘はついていない。
沼のようなジレンマの中で、過去への後悔や自責の念からどうしても抜け出せない主人公です。
ピアノのメローな旋律から始まる独白のようなこの曲ですが、最終的にはつぶやきのように終わります。
彼女の秘密が彼にばれてしまうときまで、覚悟を決めながら、このまま付き合い続けるのでしょう。
過去の重さや秘密の重大さ、それにもだえ苦しむ女性の裏の顔を感じさせる歌詞になっています。
まとめ
誰にも言えない秘密の1つや2つは、きっと誰しも持っているものでしょう。
隠したい秘密と、今ある幸せとのはざまで揺れ動く主人公の気持ちも共感できます。
今回の主人公の秘密があまりに重そうで、その内容についつい妄想が膨らんでしまいます。
余韻を残した終わり方に、主人公のその後まで追いかけたくなりますね。
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