「花言葉」の概要
「花言葉」はMr.Childrenが2004年にリリースしたアルバム「シフクノオト」に収録されている楽曲です。
ミディアムテンポの切ないメロディを持った作品となっています。
歌詞にも登場する「花言葉」
本作のタイトルにもなっている花言葉。
特に海外では古くからさまざまな花に対して、それを象徴するような言葉が割り当てられてきました。
花をプレゼントする際には、贈る側の気持ちを代弁するものとしても花言葉が活用されています。
赤いバラの花言葉「愛」などは有名ですね。
「花言葉」の歌詞をチェック!
花言葉は「乙女のまごころ」
コスモスの花言葉に揺れながら
出典: 花言葉/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
曲冒頭の歌詞です。
このセリフのあとに短いイントロがつながり、曲は始まっていきます。
こちらで取り上げられている「コスモスの花言葉」は「乙女のまごころ」や「乙女の愛」など。
薄紫やピンク色の大きめな花びらを持った花で、確かにその見た目からは女性らしい雰囲気が感じられます。
また「コスモス」という単語から、山口百恵さんの楽曲を連想する方も多いはずです。
日本語では「秋桜」と表記され、秋に咲く花としても知られています。
花びらが桜に似ていることから、そのように名付けられているようです。
すべては自分のせい
身の程を知らないまま
可能性を漁り
魔が差した僕にさよなら
夏の終わり
出典: 花言葉/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
主人公の後悔が綴られているAメロ部分の歌詞。
「恋人がいるにも関わらず他の女性に目移りしてしまった自分」を描写している、と解釈できました。
大して良い男でもないくせに、「誰かと関係を持てるかもしれない」などと淡い希望を抱いてしまった彼。
ここでの「漁り」という言葉は、自分のやってきたことを「みじめな行為」だと定義づけるような言い回しです。
「魔が差した」ように恋人の事を裏切ってしまい、「さよなら」を告げられてしまいます。
主人公は、開放的な夏に少し羽を伸ばしすぎてしまったようです。
背伸びをする彼女
あの日見せた 僕の知らなかった顔
哀れみと背伸びで告げられた別れ
僕の全て
君に知って欲しかったのに
コスモスの咲く季節に君は去った
出典: 花言葉/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
本作は、短いAメロのあとすぐにサビが登場する構成となっています。
そんなサビで描かれているのは別れの「あの日」です。
見たことのない「哀れみ」を帯びた表情で、君が口にした別れの言葉。
また、「背伸び」という表現から「別れの為に背伸びをしなければいけない彼女」と、二人の関係が想像できます。
背伸びをしたくなるような若い年代の女性が作る哀れみの表情。
恐らく、それまでは主人公の方が優位な立場にあったのでしょう。彼女は年下だったのかもしれません。
彼は、コスモスの花言葉でもあるそんな彼女の「純粋な心」を踏みにじってしまった、という思いを抱えます。
軟弱な男性の心
種を撒き散らかして
摘むことは出来ず
頭からつま先まで
後悔しどおし
出典: 花言葉/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿