君が僕を惑わす理由
"alone"の真意とは
You come you go I'm lost
You left me all alone
<和訳>
君は行ったり来たりで僕を惑わす
君は僕を独りぼっちにした
出典: Nights Cold/作詞:Tomohisa Yamashita・WAKE 作曲:Shogo・Tomoyuki Hirakawa
僕の前に現れたり去っていったりする君。
そうした君の行動が僕を惑わせ、たとえ君と一緒にいても不安な気持ちになる。
そんな不安定な僕の心情を「alone=独りぼっち」と表現しています。
君の視界になるとは
Eyes are cold at night
I could be your sight
Look to love for life
<和訳>
夜の視線は冷たい
僕が君を導いてあげる
愛があれば生きてゆけるはずさ
出典: Nights Cold/作詞:Tomohisa Yamashita・WAKE 作曲:Shogo・Tomoyuki Hirakawa
もしかしたら君は僕を弄んでいるわけではなく、単に愛し合うことが怖いのではないでしょうか。
例えば君は、本気で好きになった人に裏切られた経験があるのかもしれません。
君に振り回されながらも、そんな君の弱さに気付いた僕。
僕は君のsight=視界になって、君がもう愛に怯えなくていいように導いてあげたいのです。
先ほどvertigo=眩暈という言葉が出てきました。
僕が眩暈のように感じた不安を、君も感じていたのかもしれません。
眩暈のように混乱した君の視界を、僕は愛の力で正してあげたいのでしょう。
愛の答えとは
なぜ愛の答えが見えないのか
愛の答えが見えなくて
君はなにを信じる?
出典: Nights Cold/作詞:Tomohisa Yamashita・WAKE 作曲:Shogo・Tomoyuki Hirakawa
ミステリー作品において、謎には必ず「答え」があります。
しかし、恋愛においては必ずしも正解があるとは限りません。
先ほど、君は過去の経験から愛することが怖いのだと考察しました。
人を愛してしまったら、裏切られたときにとても傷つきます。
最初から誰のことも愛さなければ傷つくこともありません。
そうして君は僕に対する好意も押し殺しているうちに、自分の気持ちも分からなくなったのではないでしょうか。
僕はそのことを勘づきながらも、本当に君が僕を好きなのか確証は得られない。
そんな君の隠された感情は、誰にも答えが分からない。本人さえも。
それがこの「愛の答えが見えない」の真意だと解釈しました。
”闇の中”について
闇の中光探して
Baby love you love you love ya
出典: Nights Cold/作詞:Tomohisa Yamashita・WAKE 作曲:Shogo・Tomoyuki Hirakawa
愛の答えが”見えない”状態を、同じく視覚情報である”闇”の中で光を探し求めることに例えています。
”闇”はタイトルの「Nights」やドラマの舞台にも関連がある言葉です。
この曲を端的に表しているフレーズなのかもしれません。
夢の中の声
夢の中君の声がささやくのは
真実の愛か、こんな世界か
出典: Nights Cold/作詞:Tomohisa Yamashita・WAKE 作曲:Shogo・Tomoyuki Hirakawa
先ほどまで眩暈や視界、闇といった視覚的な言葉が多く出てきていました。
ここでは「声」という聴覚的な言葉が出てきます。
「現実」では愛の答えが見えず「闇」をさまよっていた君と僕。
「夢」ではおそらく君の本当の気持ちが「声」として聴こえるはず。
「現実」と「夢」、「視覚」と「聴覚」。
これらの対比で、先ほどまでとはまた違った世界観が感じられます。