行ってしまった雨の匂い
なんだか懐かしいんだね
泥が飛び跳ねた自販機前
いつからか好きになってたコーヒー
出典: 雨上がり/作詞:藤巻亮太 作曲:藤巻亮太
雨上がりの空気が変わったことに気が付きました。
2人で見た風景だったから、ついさっき通り過ぎていったことも思い出になります。
天気の変化を受け止めたら、自分にも変化したことがあるのに少し驚きました。
味は苦いしビジュアルも好みじゃないから、選ばなかった缶コーヒー。
でもコーヒーを選んだ君の前では、ジュースが選べませんでした。
黙って選んだ缶コーヒーは意外と美味しくて思わず君の目を見ます。
自販機でコーヒーを選ぶなんて少し大人に近づいたようで、うれしいと同時に悔しい複雑な心。
取り出し口の下にある泥の汚れも、大人になれば見て見ぬふりをするのでしょう。
成長をすると自分が今より汚れていくことを、心の中でぼんやりと拒んではいるけれど…。
前に進むことは…
移る景色変わる僕ら
思い出だけが増えていく
何に悩んだか忘れながら
出典: 雨上がり/作詞:藤巻亮太 作曲:藤巻亮太
いつまでも同じ場所にいられる訳ではありません。卒業や就職で環境も仲間も大きく変化をします。
慣れ親しんだ場所から離れる時には心の中は不安だらけです。
地元を離れるのが夢のためとはいえ、まったく別の世界に踏み出すのは勇気も要ります。
不安や迷いはあるけれど、そこで変わらなければ前には進めません。
弾みをつけるような大きな一歩を踏み出すことで心が動きます。
空の雲が常に変化をするように変わっていけば良いのです。
楽しかった時間も綺麗だった空もすべてが心のアルバムに収まります。
夢を手にすれば不安しかなかったときも過去のこと。そしてそこからまた前に進むことが出来るのです。
メジャーデビューを前にして迷うこともあったメンバーたちの心情が読み取れる歌詞。
『雨上がり』の空はこの後の活躍も教えてくれたのでしょう。
今日の変化を合言葉に
雨上がりの空を見上げればそこにあるのは自分の心。
きっと自分が望む天気になってくれるはずです。
雨は必ず止むから…
雨のち晴れ模様
大事なもの胸ポケットの中
歩けばほら いい事が
起こりそうな気がする 雨上がり
出典: 雨上がり/作詞:藤巻亮太 作曲:藤巻亮太
雨を降らせた黒い雲が去った後は青い空が見たくなります。
晴れの後に「模様」と付いた言葉は作詞家・藤巻亮太の心が作った言葉です。
雨がこれから降る時に使う、雨模様。でも晴れの後に本当であれば「模様」は使いません。
でもこれから「晴れて欲しい」「きっと晴れるはず」という願いが読み取れます。
雨の後は晴れになると信じるのは、自分たちの未来も信じるための合言葉。
目指す未来とそこに行こうとする強い気持ちも一緒です。
立ち止まることは無い、雨のち晴れの青い空の下。前に進むだけで願いが叶う空が広がります。
空にある希望
その先が厳しくても…
濡れた街 濡れたズボン
吹き抜ける風は
震えるほどだけれど いつか
僕らは見えるかな 虹の架かる空を
出典: 雨上がり/作詞:藤巻亮太 作曲:藤巻亮太
自分の夢に向かっているとき、そして夢が叶うことに手ごたえを感じたときの心が読み取れる歌詞です。
目にしているのは雨でほこりが洗い流された街。
折りたたみ傘を2人で使えば足元はすっかり濡れてしまいます。
冷えた身体に向かって吹いてきた風が教えるのは、夢の後に続く厳しさです。
それでも夢を叶えることを信じて向かい風の中を進みます。
夢が可視化された空の虹を手にすることを信じて…。