元々は収録される予定では無かったが、アルバム全体の流れを考え、急遽、締め切り一週間前に製作された。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/CEREMONY
2幕最後の歌もの楽曲は「壇上」。
2ndアルバム「Sympa」の「The hole」に相当します。
今作で唯一まったくの新曲。
King Gnuはツインボーカルですが、これまでに完全にソロボーカルの曲はありませんでした。
東京芸大の声楽科出身、井口理さんでさえもソロはなかったわけです。
しかし、セレモニーの最後に1人で壇上に上がったのは常田大希さんでした。
常田大希さんのソロボーカル、しかもバラードなんてKing Gnuが最後の最後に出す切り札としか考えられません。
案の定、King Gnuが解散した後をイメージして書かれた曲です。
アルバム制作の最後に急遽つけ加えた為、常田大希さん自身がピアノとチェロを弾き、歌ったという流れ。
「白日」などの通常パターンどおり、WONKの江﨑文武さんにピアノを頼む余裕もなかったそうです。
「壇上」の物語性
もう十分でしょう
もう終わりにしよう
最終列車は
もう行ってしまったけれど
この真夜中を
一緒に歩いてくれるかい?
出典: 壇上/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta
2019年末の「NHK紅白歌合戦」に出演し、その流れで解散することも割と真剣に考えたというではありませんか。
確かに2019年はヌー年だったのでは?というほど、大躍進を遂げました。
その反面、今回のアルバム制作のスケジュールも多忙を極めたはずです。
そもそも大衆性と音楽性の両立を掲げて始められたバンドKing Gnu。
それでも実際にヌーの群れのように規模が大きくなると、究極まで追い詰められるほど大変だったわけですね。
若さにそぐわない達観したカリスマ性を誇る常田大希さんでも、孤独な涙をこぼしていたということ。
ただ、実際にはこのアルバムも発売され、King Gnuも解散していません。
辞めようともがくほど追い込まれても、まだやっていないことがたくさんあると思い直したのでしょう。
12. 閉会式
「開会式」「幕間」同様、『Mrs.Vinci In Tokyo』の一部分。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/CEREMONY
インスト「閉会式」で幕を閉じます。
大歓声が沸き起こる中、切なく響くのは常田大希さんが奏でるチェロ。
祝いの席で涙を流す物語でした。
これがこのアルバム時点での等身大のKing Gnuの姿だと思われます。
常田大希さんには解散しなくて済む方法論が見えているのかもしれません。
今作で新たな幕を開けたKing Gnuの今後の物語、進化し続ける音楽にも寄り添いたいものです。
最後に
いかがでしたか?
King Gnuの「CEREMONY」は1曲ごとのパワーがとてつもない名曲揃いのアルバムでしたね。
聴き込むほどに発見があるサウンドを楽しんでいたはずなのに、気づいたら歌詞に感情移入して大泣きしていた。
そんな方も多いはずです。
いつまでもあると思うな、King Gnu。
そう肝に銘じて、このアルバムを鬼のようにリピートしたいものです。
さてリード曲「Teenager Forever」についてもっと詳しく知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらに歌詞の解説記事をご用意しておりますので、ご覧いただいてはいかがでしょうか。
King Gnu【Teenager Forever】歌詞の意味を徹底解説!どうすれば煌めきに気付く? - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
日本のメジャー音楽シーンを席巻するバンドKing Gnu(キングヌー)。これぞ新たなロック!とばかりに満を持して放たれた曲が「Teenager Forever」です。この煌めく歌詞に込められた意味を深掘りします。
【King Gnu(キングヌー)】おすすめ人気曲ランキング10選!ヤバすぎるミクスチャーロックを厳選 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
King Gnu(キングヌー)というバンドがバズっているらしい……というウワサは本当?この曲を聴けば、あなたもKing Gnuのシンパになるでしょう。名曲の聴きどころをたっぷりご紹介!
無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!
今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね