曲のタイトルにもなっている「有終の美」という言葉は、たとえば引退試合で素晴らしい成績を残したスポーツ選手に使われる言葉です。
「有終の美を飾る」といった言い回しをされるのが一般的で、物事をやり遂げて素晴らしい成績を残すことと言う意味を表します。
汚れたスカート
ひるがえして
胸張って行くよ
いつだって きっと
ちゃんと 笑ってるよ
私は 大丈夫
出典: 有終の美/作詞:Cocco 作曲:Cocco
Coccoさんの「有終の美」は、一度は恋愛関係になったものの、彼の夢を守るために別れを決意した女性の歌です。
「有終の美」というくらいですから、きっと素晴らしい大恋愛だったのでしょうね。
Coccoさんの歌声から溢れる強い決意と少しの悲しみが、聴く人の胸を突く1曲です。
【第4位】「焼け野が原」
「焼け野が原」は、Coccoさんの11枚目のシングルです。2001年4月18日に発売されました。
2001年から2006年にかけて、Coccoさんは音楽活動を活動休止することになったのですが、「焼け野が原」は活動休止前のラストシングルでもあります。
ボロボロになった心を表現した歌詞に泣ける!
ねぇ 言って
ちゃんと 言って
私に聞こえるように
大きな声で
もう 泣かないでいいように
出典: 焼け野が原/作詞:こっこ 作曲:こっこ
「焼け野が原」とは、戦争や大火事などで一面に焼けて、荒れはてた地域のことです。このタイトルは、心の風景を表現しています。
歌を通して呼び掛けている相手は、全てを分かち合いたいほど大切な人。だけど分かり合えることができずに、心はボロボロの「焼け野が原」と化してしまう……。
とても 寒くて 歩けない
もう 歩けないよ
出典: 焼け野が原/作詞:こっこ 作曲:こっこ
【第3位】「もくまおう」
こちらの動画はCoccoさんのライブアルバム「Cocco 20周年記念 Special Live at 日本武道館 2days ~一の巻×二の巻~」のトレーラー。
この映像の1分53秒ごろから流れる曲が、泣ける歌詞ランキング第3位の曲「もくまおう」です。この曲はシングルとしては未発表の曲。
2001年9月5日に発売されたCoccoさんのベストアルバム『ベスト+裏ベスト+未発表曲集』に収録されています。
歌詞の健気な想いに泣ける!
あなたに見せたいもの
独り集めて 背負った
わたしが見たかったのは
肩越しに見える未来
変わっていく私を
笑ってもいい
出典: もくまおう/作詞:こっこ 作曲:こっこ
「もくまおう」は南国にある木麻黄という樹の名前だそうです。沖縄では防風林として生えており、台風のときなどに風を和らげる役割をするそう。
歌詞の中では、大切な人と離れて孤独となった今も<あなたに見せたいもの>を集めて心の支えにしている人の心情が伺えます。
Coccoさんの歌声からは切迫感とも言える切実な雰囲気が感じられ、歌詞に表現される健気さに涙してしまう人が続出しました。