【となりのトトロ/井上あずみ】映画に寄り添った歌詞を解説！誰もが子どもに戻れるような優しい歌詞

ここまでは楽しい出来事ばかり起きていましたが、ここからシリアスなシーンに入っていきます。

なんと、お母さんの体調が悪くなってしまい、またしばらく入院することになってしまうのです。

お母さんがしばらく帰ってこないことに対して思いっきり駄々をこねるメイ。

そんなメイのわがままについイラっとしてしまい、?りつけてしまうサツキ。

二人の心は不安に覆われます。

そして、事件が起こるのです。

お母さんのことが心配になったメイは、一人で勝手にお母さんの病院へと向かいます。

しかし、まだ幼いメイは道が分からなくなって迷子になるのです。

家からメイがいなくなってしまい、大慌てで探し出すサツキたち。

最終的にトトロに助けを求めたサツキは、トトロがよんだネコバスに乗ってメイのもとへと向かいます。

そして無事にサツキとメイが出会い、仲良く手を繋いで帰る所で、名曲「となりのトトロ」が流れるのです。

以上が「となりのトトロ」のあらすじです！

では、これらのあらすじを踏まえた上で、次は歌詞の内容を見てみましょう。

「♪～トトロ トトロ」のメロディーでお馴染みのこの曲。

サビ部分では「トトロ」という言葉がたくさん並んでいます。

しかし、それ以外の部分では先述したシーンについて語られているのです。

それでは、具体的な歌詞の内容について見ていきましょう！

歌の出だしを飾るのは「♪～トトロ トトロ 」というサビメロを使ったコーラスです。

ちなみにこの出だしのコーラスを歌っているのは、井上あずみさんのマネージャーやスタッフなんだとか。

井上あずみさんだけでなく、関係者みんなで作り上げている楽曲なんですよ！

そして歌は、1番のAメロへと入っていきます。

「小路の木の実うずめて」「ちっさな芽 生えたら」の部分は、トトロの力で巨木を育てたシーンが蘇りますね。

「秘密の暗号」「森へのパスポート」とは、トトロに出会うためには”条件が必要”という意味を指しています。

トトロやネコバスといったオバケたちは、子供の前にしか現れません。

しかも、子供であっても時と場合によっては出会えないこともあります。

一番最初にメイがトトロと出会った時、それをサツキとお父さんに話したシーンがありました。

その時、サツキやお父さんはメイとともに森の中に入ってトトロを探します。

しかし、この時はサツキはトトロに出会えなかったのです。

でも、トトロに出会ってからは不思議で楽しい経験をたくさんします。

その様子を「すてきな冒険始まる」と歌っているようですね。

ここから1番のサビに突入します。

ここではトトロという生き物について説明しています。

トトロは、メイとサツキの家近くにある森に住んでいるのです。

メイが初めてトトロに出会ったのも森の中。

そして、メイを探すためにサツキがトトロにお願いしに行った場所も森の中です。

ピュアな心を持つ子供が運良く森の中で出会えるかもしれない不思議な生き物。

それがトトロなのです。

2番のAメロ部分では、バス停でトトロと出会ったシーンについて語られています。

雨のせいで濡れてしまっているトトロに、サツキが傘を差し出すシーンが蘇りますね。

ここで注目したいのが「さしてあげましょう」という促すような言葉。

これは「トトロを見かけたら良くしてあげましょう」と促しているようにも受け取れますね。

考えてみれば、サツキがトトロに傘を貸してあげたからこそ、トトロはお礼(木の実)をくれたわけです。

しかも、その木の実の芽が出てこないことで困っていると、今度は芽を出すように力を貸してくれます。

最初にサツキがトトロに対して良くしてあげたからこそ、次々と楽しい出来事に巻き込まれていったのです。

だから「(傘を)さしてあげましょう」と、善行を促しているのかもしれませんね。

誰かに良くしてあげたら、その分良いことが返ってくるよ！というメッセージにも感じられます。