AKB48が歌う震災復興応援ソング「風は吹いている」
2005年、秋元康プロデュースで誕生したAKB48は、2009年の第1回選抜総選挙などで一般にも知名度を一気に上げ、現在活躍する「AKBグループ」と言われるアイドルの基礎を作りました。
2011年当時、すでに高い人気と、若者への大きな影響力もあった彼女たち。
今回取り上げている『風は吹いている』は、復興応援ソングとして、若い世代を中心に、多くの人に受け入れられ、最終的には160万枚以上を売り上げる大ヒットになりました。
「少しずつ、前に進もう」というキャッチコピーも、若い世代の多くの人の心を勇気づけたと言います。
リリースはいつ?
『風は吹いている』がリリースされたのは、震災があった2011年の10月26日。
作詞はプロデューサーでもあり、たくさんの実力派シンガーにも作詞提供をしてきた秋元康。
作曲は若手アーティストの河原嶺旭(かわはら みねあき)が手がけました。
『風は吹いている』の制作が発表されたのは、2011年7月に東京ビッグサイトで行われた大握手会の場でした。
2011年9月4日には、ナゴヤドームでのイベントで、タイトルが『風は吹いている』であることが発表されました。
どんなメンバーで歌ったの?
『風は吹いている』は、AKB48と、姉妹グループのメンバーから18人が選抜されて歌唱されました。
センターは、今や伝説のセンターとも言われる前田敦子と大島優子のダブルセンターでした。
『風は吹いている』リリース当時の歌唱メンバーは次の通りです。
『風は吹いている』リリース時の歌唱メンバー(50音順)
「風は吹いている」のジャケットは何パターンあるの?
『風は吹いている』のジャケットには、大きく分けて3つのパターンがあります。
ここからは、この3つのパターンについて、詳しくお伝えしていきます。
「Type-A」
「Type-A」のジャケット写真は前田敦子・大島敦子・板野友美の3人です。
通常版と数量限定盤が制作されたのが、「Type-A」と「Type-B」です。数量限定盤には握手会のイベント参加券が付き、通常盤には、37種類の中からランダムで1枚だけ、生写真が封入されました。
収録楽曲は、表題の『風は吹いている』と『君の背中』・『Vamos』の3曲と、それぞれのオフボーカルバージョンとなっています。
Type-AのDVDには、『風は吹いている』・『君の背中』・『Vamos』のMVと、『風は吹いている(DANCE! DANCE! DANCE! ver.)』・『特典映像 AKB48コント 「フェロモン刑事」編』が収録されています。
「Type-B」
「Type-B」のジャケット写真は高橋みなみ・柏木由紀・渡辺麻友の3人です。
「Type-B」も、基本的には「Type-A」と同じ流れで作られていて、数量限定盤と、通常盤がありました。
数量限定盤には握手会イベントの参加券、通常盤には生写真が1枚という点もType-Aと同じです。
Type-Aとの違いは、DVDに収録されている『特典映像 AKBコント』が「フェロモン刑事編」ではなく、「タクシー編」と言う点ですね。
「劇場盤」
「Type-A」のジャケット写真は前田敦子・大島優子・高橋みなみの3人で、Type-AとBが自然の中で座ってこちらを見ているメンバーの写真に対し、劇場盤は目を閉じて胸に手を当てるメンバーの写真となっています。
劇場盤のCDには、劇場版発売記念の「大握手会参加券」が1枚つきました。
また、各メンバーの個別生写真が、ランダムで1枚付いていました。
ただ、劇場盤がType-Aなどと大きく違うのは、こうした付属特典だけではありません。
劇場盤は、収録されている楽曲が『風は吹いている』・『君の背中』・『蕾たち』の3曲と、それぞれのオフボーカルバージョンが入りました。
Type-A・Type-Bは、いずれも3曲目が『Vamos』だったので、この点も話題となりました。