中島美嘉のイジメを題材にした「LIFE」の歌詞の意味を紐解く

この曲では、イジメの被害者と加害者の両者に対してのメッセージが込められています。

自分がイジメに携わっているとわかってる加害者の気持ちと イジメられて辛いという被害者の気持ちの両者の気持ちが歌われているので

この曲を聴いた多くの人に響く歌詞となっています。

そんな深い意味が込められている「LIFE」の歌詞の意味を紐解いていきましょう。

今の時代でも根深く残るイジメ問題、「LIFE」という曲を通して もう一度見つめ直してみませんか？

イジメ問題の実態が歌われています。

誰かがいじめられている事を知っているのに知らないふりをする。

学校に限ったことではなく社会に出てからもこういったケースで イジメを見て見ぬふりをする現実が存在しています。

社会心理学では傍観者効果（ぼうかんしゃこうか）というらしいのですが、 「周りが助けないなら自分も助けない」といったように周りに合わせてしまう 心理のことをいいます。

ここでは被害者目線で歌われており、そんな日常に すべてが終わってしまえばいいとまで感じてしまうようになります。

イジメを受けている主人公の心の中に降り止まぬ雨、

そんな中、そっと手を差し伸べてくれる存在があらわれたのです。 主人公はその手を「勇気」と感じるようになります。

人助けをしたことがある人は抵抗なく行動に移すことができると 言われていますが、とても勇気が必要となる行動ですよね。

ただ、被害者にとっては助けてくれる人があらわれたことで どれほど気持ちが楽になったことでしょう？

苦しみの中、一筋の希望を感じた主人公、 手を差し伸べてくれた友人とイジメに立ち向かう姿が感じられます。

”果てしなく遠い明日”というのはイジメがなくなる日のことをさしているのだと思います。

”息を切らして”という様子からはその道がとても険しいことが伝わっていきます。

イジメをなくすためにも立ち向かっていかなければならない、

立ち向かうことで何とか状況が変わるならと、希望をもちながら進むけど まだ届かないという苦しみが訴えられているように感じました。

イジメを受けている人の心の中はいつでも「痛み」で満ち溢れています。

そんな状況でも綺麗なものをみたら「きれい」と素直に言えたらいいのにと 感じるようになっている主人公。

イジメ被害者のリアルな心境が歌われているフレーズに感じられます。

親に「いじめられているの？」と聞かれて 「いじめられている」と素直に言える人がどれほどいるでしょうか？

その根本はありのままの自分に自信がないという心理状態からきているようです。

自分に自信がなくなると、自分に原因がある、 自分が悪いとまで思ってしまうようになるのです。

ここでは、被害者のことを助けた友人からの視点で見られていると受け取ることができます。

この世界できみは1人しかいないのだから、これまで生きてきった記憶のすべてを放棄せずに しっかりと両手で抱きしめておこうよというメッセージが込められているように感じられました。

君が見ているこの世界に意味が無いものなんてない、

今はイジメがなくなる世界に向かって駆け抜けている日々だけど それが実現される日が来たら、きっと僕たちはそんなことを想い出すことができる。

いつか日かきっとそんな日がくると願っている2人の姿が浮かびます。