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2017年06月23日更新

神様、僕は気づいてしまった「CQCQ」の歌詞を徹底解明

突如音楽界に現れた謎の覆面バンド「神様、僕は気づいてしまった」は、今最も話題を集める若手バンドのひとつと言えるでしょう。そんな彼らはテレビドラマ「あなたのことはそれほど」の主題歌である「CQCQ」で遂にメジャーデビューを果たしました。今回は彼らの記念すべきデビュー曲の世界観を解明していきます。

神様、僕は気づいてしまった 「CQCQ」

コメント

「神様、僕は気づいてしまった」は、2017年にどこからともなく現れた謎の4人組ロックバンドです。その素顔やプロフィールは非公開となっており、いくつか正体に関する噂はあるものの彼らに関する確かな情報は一切明らかになっていません。

そんなどこか怪しげな一面を抱えた彼らは瞬く間にインターネットを中心に話題を呼び、ゲームやアニメ主題歌を担当して一気に知名度を高めてきました。

そして彼らのメジャーデビュー曲となった「CQCQ」は、ドラマ「あなたのことはそれほど」の主題歌へ抜擢されるなどまたもやその活躍の期待が高まっています。ドラマの内容ともリンクしているとされるこの曲にはどのような詞世界が広がっているのでしょうか。見ていきましょう。

「CQCQ」の歌詞を解明

難しい感情だった
始めは人を恨んだ
それから不幸を祈っていた
許されるだなんて思っちゃいない

恥ずかしい毒も吐いた
続けて人を誹謗した
どこから自分を失っていた
嘲笑われるくらいに腐っていた

出典: https://twitter.com/riyu_0003/status/877365691619213313

アップテンポでノリの良い踊れるサウンドとは裏腹に、自虐的でシリアスな言葉から歌詞は始まります。

周りに敵意を向けて逆恨みのように当たりながら、それが良くないことだとは自分でも分かっている。そんな葛藤や苦しみが見える歌詞です。毒を吐いて周りを傷つけ、そんな行動に自己嫌悪しながら負のループにはまっていくような様子が窺えます。

主題歌となったドラマのテーマは「不倫」ですが、不倫をする人は大抵何か悩みやストレスを抱えてその結果悪いと分かっていながら嵌っていくことが多いと聞きます。また、不倫に限らずつらい状況が続くとそれが心理や行動に表れてくるものでしょう。

人らしい善良な気持ちを持ちながらどす黒い思考の渦に落ちていく苦しみが吐露されています。

後を悔やむことがないのなら
後で悔やむと書きはしないと
不甲斐ない航海の旅路を綴っている

出典: https://twitter.com/TjEL7Owi5lcmAnz/status/877045521545740288

この曲は「航海」や「船」などの表現が一貫して印象に残ります。上手くいかない、荒波も多い人生をまるで船旅に例えているようです。

この部分では「後を悔やむ」という表現が強調されていることから、「航海の旅路」=「後悔の旅路」という比喩も隠されているように思えます。後ろ暗い行為に手を染めてしまったまま自分ではどうしようもなく進んでいく人生は、まさに後悔の旅が続く道のりと言えるのではないでしょうか。

どうかどうしたって なれない夢ばっか選んで
どうにだってならない嘘なんかついて
買い被った不完全な沈没船を救ってよ
どうか もう終わってしまったんだって 命を投げ捨て
もう嫌だって頬を伝った遭難信号に
気づいて合図したCQCQ聞こえますか

出典: https://twitter.com/mx_Siro/status/867034661301518337

引き続いて、サビの表現も船での旅路にたとえられていますね。うまくいかない葛藤を抱えて限界を感じているのか、もう「沈没」してしまいそうだ、という心の叫びが鋭く刺さります。「命を投げ捨て」という言葉まで飛び出していることから、全てを諦めそうなほどの限界を迎えているんだと分かります。そして搾り出すように歌われる「CQCQ」という言葉。

曲のタイトルでもあるこの「CQCQ」とは「call to quarters」の略で、不特定の相手に呼びかける無線用語だそうです。

思わず声に出たように叫ばれるこの助けを呼ぶような言葉は、メッセージ性が強くシリアスなこの曲にこれ以上なくマッチした表現ではないでしょうか。

叶わない感情だった
受けるべき天罰なんだ
それくらい人を蹴落としてきて
同情のひとつさえも欠いていた
ひとり声に出してしまった
あなた以外は もうどうなってもいい
それ以上の声を押し込んでいた
胸の奥が張り裂けてしまうから

出典: https://twitter.com/rere_tn/status/876764843667185664

2番のAメロでは、最初と比べて自分に対する責めの表現の比重が大きくなっているように思えます。「受けるべき天罰なんだ」という、容赦なく自分を断罪する強い口調が印象的です。

そしてそんな自分を卑下しながらも、一方では「あなた以外はもうどうなってもいい」という無責任で感情任せの欲望も露になっています。更に「それ以上の声を押し込んでいた」という表現が続きます。身勝手な気持ちが溢れてくる中でそれを抑え、そんな最低な自分を強く責めている。ここにも強い葛藤が表れていて、ドラマのテーマがまた思い出されます。

明日は明日で上書きできると
今日をドブに捨てた今日でした
荒れ狂う逆風に未来は吹き飛んだ

出典: https://twitter.com/iiooaao/status/877175047068164098

そんな後悔や葛藤の根本となる原因はどこにあるのか。それはある日の自分の安易な行動だったのでしょう。安易に満たされて救われようとした結果、「未来は吹き飛んだ」のだと思います。

これはドラマの主題である不倫にももちろん当てはまることですが、それ以外にも人生の様々な場面で言えることではないでしょうか。無闇に楽になろうとして良くないと分かっている道を選んだら……その結果は取り返しのつかない後戻りのできないものになるかもしれません。

こうして
どう足掻いて前向いたって夢は遠ざかって
どうもがいて帆を張ったって嘘にしか見えなくて
ユートピアと命名した幽霊船は沈んでいく
そうして
もう終わってしまったんだって命を投げ捨て
もう嫌だって頬を伝った遭難信号に気づいて
落っことした本当の自分
ふいに 遂に 消えかけた シーキューシーキュー 聞こえますか

出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-170607-082

最後には救いようもなく沈んでいきながら歌詞が終わります。「本当の自分」さえ落として無くして、全てを失って。

そんな中、悪あがきのように叫ぶ「CQCQ」に応える声はあったのでしょうか。この歌詞の中では結末ははっきりとは分かりません。不倫が題材のドラマにぴったり、というと聞こえが悪いですが、なんとも後味が悪くある意味で強く心に残る歌詞の終わりです。

まとめ

ネガティブで直情的な感情が激しく歌われるこの曲の歌詞は、細部を見ても全体を見てもとても緻密で繊細です。スタイリッシュで洗練されたアップテンポなサウンドも相まって、ダークな世界観を見事に形作っています。

心の葛藤をむき出しの刃物のような鋭さで歌い上げる「CQCQ」は、これからますます頭角を現していくであろう彼ら「神様、僕は気づいてしまった」のデビュー曲にふさわしい名曲ではないでしょうか。

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