織田哲郎の「いつまでも変わらぬ愛を」はどんな曲?
大ヒット曲!
「いつまでも変わらぬ愛を」は1992年3月25日に発売された織田哲郎のソロシングル曲です。オリコンチャート1位を獲得。
また、2011年にはニューバージョンも発表しています。
作詞作曲は織田哲郎。大塚製薬の「ポカリスエット」CMソングに採用されたので懐かしい方も多いでしょうね。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%A4%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%82%82%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%89%E3%81%AC%E6%84%9B%E3%82%92
この曲一見ラブソングのような印象ですが、実は織田哲郎が亡き兄へ向けて作った曲なのです。
織田哲郎には四歳年上の兄がいました。中学時代の兄の通信簿はオール5の秀才。織田哲郎にとってあこがれの兄であり、自慢の兄でした。
しかし、受験による精神的プレッシャーから家で引きこもり状態に。病院へ通院し精神の回復を待っていました。
そして、その兄が29歳の時、薬の副作用により心臓発作で突然に亡くなってしまいました。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%A4%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%82%82%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%89%E3%81%AC%E6%84%9B%E3%82%92
織田哲郎は兄を想ってこの曲を作ったのです。
素晴らしい兄弟愛の歌ですね。このエピソードを聞くとまた違った印象の「いつまでも変わらぬ愛を」が聴けるのではないでしょうか。
それでは「いつまでも変わらぬ愛を」の世界を見ていきましょう。
「いつまでも変わらぬ愛を」の歌詞の意味をチェック!!
深掘り!
小さな週末の冒険 朝焼けが君を照らした
はだしの2人の足跡 白い波がすぐ消し去っても
ふれた指先に感じてた
永遠に続く 青い夏のイノセンス
いつまでも変わらぬ愛を 君に届けてあげたい
どんなに季節が過ぎても終わらない Day dream
出典: いつまでも変わらぬ愛を/作詞:織田哲郎 作曲:織田哲郎
週末に2人で夏の海へ行ったようですね。朝早くから出発したので朝焼けが2人を照らします。
このシーンは恋人同士でも、兄弟同士でもどちらでもOKですね。
はだしで砂浜を駆け回ってとても、しあわせそうな雰囲気です。砂浜の足跡はすぐに波にかき消されます。
かき消されても、何度も足跡をつけます。
この一瞬が永遠に続けばいいと想っている2人。
その時は、よく理解できないかもしれませんが無邪気に遊んでいられる時間はあとで振り返ると本当に貴重な時間だと分かります。
「いつまでも変わらぬ愛を君に届けてあげたい」。
この楽しいひとときの中でいつまでも愛を届けたいと思います。
これから、2人の間に苦しみや困難が待ち受けようとも愛を誓います。
何度も夏が過ぎていってもこの「Day dream」は永遠に心の中で生き続けます。
歌詞が心に沁みる。
ふるえるようなあこがれを いつか誰も忘れ去ってゆく
なつかしいなんて言葉で いつかすべて語りはじめても
陽ざしの中のその笑顔だけは
変わらないで欲しい 心からそう思う
いつまでも忘れはしないよ 君に会えた夏の日を
きらめく風の魔法の様に この胸の Day dream
出典: いつまでも変わらぬ愛を/作詞:織田哲郎 作曲:織田哲郎
「ふるえるようなあこがれ」とは織田哲郎から兄へのあこがれでしょう。
そんなあこがれは普通は徐々に薄れていきます。しかし、兄は若くして亡くなってしまったので、兄の姿は永遠に若いイメージのままです。
織田哲郎にとっては兄へのあこがれは益々強くなってこの曲を作ったのでしょうね。
兄を弔いたいという気持ちとあこがれの気持ちがあることで、自分の人生を前進させる力にしたかったのではないでしょうか。
想い出が懐かしいという感情の中で埋もれていっても、あの夏の日の笑顔は忘れないようにしていたいという心情ですね。
あの夏の日を決して忘れないようにという気持ちは、兄のことを忘れないようにするという気持ちです。
日々の忙しい暮らしの中でついつい大切なことは忘れがちです。
しかし、兄へのあこがれは自分の原点ですから忘れてはいけないのです。
織田哲郎がミュージシャンとして表現しようと思った原点かも知れません。
いつまでも変わらぬ愛を 君に届けてあげたい
どんなに遠くはなれても 守りたい Your dream
出典: いつまでも変わらぬ愛を/作詞:織田哲郎 作曲:織田哲郎
サビの繰り返しです。
キャッチーなメロディーのサビが歌詞の世界をより深くしています。
「どんなに遠く離れていても守りたい」とは織田哲郎の生きている現世と兄のいるあの世の距離感を表しています。
どんなに遠くはなれていても、織田哲郎は兄を守ると歌います。
ここでの「守る」とは「兄を想い続ける」というニュアンスでしょうか。
兄を想い続けることで、兄はずっと織田哲郎と繋がっており、守られるということです。
いつまでも変わらぬ愛を 君に届けてあげたい
どんなに季節が過ぎても終わらない Day dream
終わらない Day dream
出典: いつまでも変わらぬ愛を/作詞:織田哲郎 作曲:織田哲郎