トランペットの利いた、たたみこむようなイントロに続いてワンコーラスが始まる。
すぐに良質なアイドルポップだと分かり、その心地よい疾走感に胸がはずんでくる。
そして曲はテンポを上げながら、快感のサビへとなだれ込む。
その快感のサビ部分がこれ!
最後にグループ名を叫ぶあたりの、ストレートな純情にニンマリ。
「Sexy時代を創り出す」「ここからはじまる」といったあたりには力強い決意表明(マニフェスト)が感じられます。
彼らは照れ臭さや恥じらいを突き抜けて、自分たちはこう進むんだ、といった目指すべき将来像をしっかりと見すえている。
オーバーに例えると、「地球の平和は俺たちが守る!」といったアニメ特撮ソングのような、強固な目的意識があって、それがリスナーを圧倒する。
ノリのいい曲だけど、軽くないのはそのせい。
しかも彼らの歌声は、まだ声変わりしてないティーンの澄み切った声だから清涼感満点で、伸びやかで初々しい。
「イェイエー」といった合いの手が入ると、一瞬、そのピュアな叫びに心が奪われるし、なによりもカワユイ!
そんなウブい歌声とスウィンギングなダンスでもって、めまぐるしく展開されるステージングは圧巻だ!
間奏の甘~いささやきは佐藤勝利!
おまけに、メンバーはみな、マイクとともにバラ1輪を手にして歌い踊る。
と最後のリフレンの-
この部分の間奏で、一瞬、間があったあとに甘~いささやきがインサートされる。
このワード(セクシーローズ)は歌詞にはない。
でも女子にはハートにドギュンとくるハズ!
そしてこのささやきは、ツイッターにもあるようにセンター・佐藤勝利の担当。ファンには言わずもがな、ですが。
バラもささやきもなんともキザですが、そのキザなところが似合ってる。ハマッてるから許せちゃう。
音楽界のエキスパートがセクゾを盛り上げる!
編曲者のCHOKKAKUさんをお忘れなく!
「Sexy Zone」はデビューしたての若手グループの良さを引き出して余りある楽曲です。
作詞は中島美嘉の「雪の華」や柴咲コウの「月のしずく」、JUJUの「ありがとう」などを手がけたSatomi、作曲はあまたのヒット歌謡やアイドル曲を持つ大ベテランの馬飼野康二。
そしてご注目いただきたいのは編曲のCHOKAKUなる優れ者。
この方、このずっと後Sexy Zoneの12thシングル「よびすて」で、フォーク調というか南米の民族音楽のようなメロディを付けて、アイドル歌謡らしからぬアレンジを敢行。
さらに13thシングル「ROCK THA TOWN」ではこれをギグ感満載のアップテンポな快曲に仕上げて、Sexy Zoneのアダルト化(脱皮)に貢献するなど、得がたい才能の持ち主。
だからCHOKKAKUさんはまさにチェケラッ! です。