『かなしいうれしい』ってこんな歌
『かなしいうれしい』は、2017年8月リリースのシングルナンバー。
2014年9月にデビューしたバンド、フレデリックが歌っています。
タイトルには「かなしい」と「うれしい」という真逆の感情を同居させており、言葉遊びを感じるユニークさ。
そしてサビ部分はタイトルをひたすらループしたフレーズで、インパクトのあるナンバーに仕上げています。
シングル『かなしいうれしい』にはカップリングとして『シンクロック』や『まちがいさがしの国』、『リリリピート』、『ナイトステップ』の全5曲が収録されています。
テクノポップなサウンド
シングル『かなしいうれしい』の魅力は、何と言ってもテクノポップなサウンドにあります。
スタートはオリエンタルな風合いの曲調で、往年のテクノバンド「YMO」のサウンドを思わせます。
そしてドラムの軽やかなテンポと共にギターやベースが交わって、重みのあるサウンドへと変化します。
レトロ感のあるMVにも注目
テンポの良いサウンドや歌詞など魅力が詰まった『かなしいうれしい』ですが、MVにも注目したいところ。
『かなしいうれしい』のMVは、淡いグレーがバックになったスタジオのような風景。
始めはドラムのみですが、曲がスタートすると一斉にメンバーが画面の中心に現れます。
そして淡々とナンバーを演奏する姿が映し出されます。
ここで注目したいのがスタジオを含めた全体の色合い。
フレデリックのメンバーはそれぞれ淡いブルーを基調とした衣装をまとっており、「かなしい」を表現している様子。
そこに消えては現れる女性たちはピンクの衣装を着ているのが見受けられ、「うれしい」を表現しているかのようです。
雰囲気もビートルズのMVのようなレトロ感があり、シンプルでありながらも新鮮さがあります。
アニメ『嘘と恋』の主題歌『かなしいうれしい』
シングル『かなしいうれしい』は、2017年7月から9月まで放送したアニメ『嘘と恋』のオープニングテーマとしても選ばれています。
『嘘と恋』は現在6巻まで発行されている漫画で、現在とは違った世界観で繰り広げられる少年少女の恋愛を描いています。
そんな想像もつかない世界での恋愛をシンプルに表現したのが、シングル『かなしいうれしい』なのかもしれません。
実写映画化も決定
『かなしいうれしい』をテーマソングに放送されたアニメ『嘘と恋』。
実は実写映画として、2017年10月に公開される予定です。
ストーリーは原作とはまた違った内容で、アナザーストーリーなのも注目。
原作ファンにとっても期待の大きい作品です。
大注目のバンド、フレデリック
『かなしいうれしい』の特徴的なサウンドを誕生させたバンド、フレデリック。
フレデリックの結成は2009年、神戸出身の三原兄弟を中心とした構成でスタートしています。
インディーズ時代は大阪のライブハウスを拠点に活動し、2012年に受けたオーディションで特別賞を受賞。
その音楽性が目に留まり、2014年9月にメジャーデビューを飾ります。
レトロなサウンドを意識