μ's「愛してるばんざーい!」
2012年2月15日にリリースされた4thシングルのカップリング曲
「愛してるばんざーい!」は、μ'sの第3回総選挙で1位を取った高坂穂乃果がセンターを務めた「もぎゅっと”love"で接近中!」のカップリングに収録されており、μ'sでは珍しいバラード曲となっています。
オリジナルアルバム曲に収録されているカップリング曲って一般的にあまり知られていないことが多いのですが、この曲はμ'sカップリング曲の中でも1位2位を争う程の有名曲。
その理由は、本編のアニメで印象的なシーンに何度も使われているからなんですね。
このCDには、今までのナンバリングシングルと同じように、μ'sのメンバーによるミニドラマが収録されています。
今回のテーマは”バレンタイン”。
メイン曲である「もぎゅっと”love”で接近中!」のPVも、バレンタインデーをテーマにしています。
「愛してるばんざーい!」のPVってあるの?
アニメの歌唱シーンを見てみよう♪
「愛してるばんざーい!」のPVは残念ながら作られていませんでした。
ただ、アニメ「ラブライブ!」の挿入歌シングルのほとんどがアニメの中ですでにPVが出来上がっているような状態なので、PVの代わりに「愛してるばんざーい!」が歌われるアニメのシーンをご紹介したいと思います。
まず最初にご紹介するのが、アニメの第1話で西木野真姫が歌っているシーンです。
スクールアイドルを目指した高坂穂乃果が歌声に惹かれて、音楽室を除いた時に一人で歌っているんですね。
このシーンが印象的過ぎて、この曲は西木野真姫のソロ曲だと間違えている人もいるらしいですよ。
そして、次の映像は、μ'sのメンバーが通っている音ノ木坂学院の卒業式です。
μ'sのメンバーは各学年に3人ずついるので、矢澤にこ・絢瀬絵里・東條希の3人、そして卒業生へ学校を代表して歌い始めるシーンです。
アニメ2期では生徒会長になった高坂穂乃果が、サプライズとして披露しました。普通の卒業式が行われると思っていた筆者は、この演出にかなり衝撃でした。
じっくりと歌詞の内容を聴いてみると、廃校を阻止するために頑張ってきた思い出がよぎって胸がつまる感動シーンとなっています。
「愛してるばんざーい!」のコード譜&歌詞パート分け
君と一緒でよかった
C G
愛してるばんざーい!
Em Am F C Dm Gsus4 G
ここでよかった 私(わたし)たちの今がここにある
C G
愛してるばんざーい!
Em E7 Am G F C
始まったばかり 明日(あした)もよろしくね
Dm Gsus4 N.C.
まだ ゴールじゃない
Csus4 C Csus4 C Em7-5
出典: 愛してるばんざーい!/作詞:畑亜貴 作曲:山田高弘
ここは全員で歌うパートになります。
大好きな人が一緒に居るという喜びがイントロから優しくあふれています。
自分の居場所がここにあってよかったと思えるのは幸せなことですよね。
また”よかった”という過去形を使っていることから、過去を振り返ることのできる一つの区切りに立って考えていることが分かります。そういう意味でも卒業式に使われたのはぴったりですね。
μ'sのメンバーは、廃校の危機やラブライブ!への出場棄権など様々な困難にぶつかりながらも、素晴らしいアイドルに成長します。もし、彼女たちがこの学校に居なければμ'sというスクールアイドルそのものが存在しなかったかもしれないのです。
そう考えると、いろんな過去があって今があるんだと気づかせてくれます。
そして、μ'sらしくずっと前を見続けるポジティブな歌詞が続いていきます。
笑顔と一緒にすべてを乗り越えよう
F Gsus4 Em Am
笑(わら)ってよ 悲しいなら吹きとばそうよ
F Gsus4 Em E7 Am Em7-5
笑(わら)えたら変わる景色 晴れ間がのぞく
F Gsus4 Em Am G
不安でもしあわせへと 繋がる道が
Dm Gsus4 G Csus4 C G
見えてきたよな青空(あおぞら)
Fadd9 G Em E7 Am
時々雨が降るけど水が なくちゃたいへん
Gm7 F#m7-5 Fmaj7 G Dm7/G
乾(かわ)いちゃだめだよ みんなの夢の木よ育て
出典: 愛してるばんざーい!/作詞:畑亜貴 作曲:山田高弘
ここからは1行ずつ歌うメンバーが変わります。
- 高坂穂乃果
- 南ことり
- 小泉花陽
- 矢澤にこ
- 西木野真姫・星空凛・矢澤にこ
- 高坂穂乃果・南ことり・園田海未・小泉花陽・東條希・絢瀬絵里
歌詞は、心と体のつながりが描かれています。
人間の体は不思議なもので、悲しい顔をしていると気分が落ち込み、笑顔を作っていると前向きな気持ちになります。
焦っているときに深呼吸をして落ち着くように、連動しているんですね。
だから、たとえ悲しいことがあっても笑顔を作ることで、暗い気持ちを吹き飛ばしていこうと語り掛けるのです。
無理やりにでも笑顔を作っていけば、心に広がるどんよりとした雲の隙間から、徐々に青空が広がっていくのを感じられるはず。
”雨”はどんよりと物事がうまくいかない前兆のようにも感じますが、恵みの雨というくらい生きとし生けるものにとって大切なものです。
辛いと思うようなことも、”夢”を育てる大事な栄養だと歌っているんですね。