Suspended 4thの「ストラトキャスター・シーサイド」解説

センターはベース

路上ライブフェスの主催などストリートから火がついた4人組バンド、サスフォーことSuspended 4th。

「ストラトキャスター・シーサイド」は2019年7月にリリースされたミニアルバムGIANTSTAMP」の収録曲です。

さらに2017年10月リリースの自主制作盤「Suspended 4th」では1曲目を飾っています。

公式YouTubeチャンネルにアップされているMVでもわかるとおり、基本的にサスフォーのセンターはベースです。

Gt.&Vo. Kazuki Washiyama
Gt. Seiya Sawada
Ba. Hiromu Fukuda
Dr. Dennis Lwabu

出典: https://suspended-4th.com/

真ん中はベースのHiromu Fukuda(むう)さんとドラムのDennis Lwabu(デニス)さん。

下手(左)がKazuki Washiyama(ワシヤマ)さん、上手(右)がSeiya Sawada(サワダ)さんです。

リズム隊を軸に、ツインギターが脇を固める構図。つまりボーカルが下手にいるわけです。

この点からも、サスフォーがリズムを中心としたサウンド重視の音楽を大切にしていることが伝わってきます。

パフォーマンスMV

さらに公式YouTubeチャンネルでは「YouTube Music Sessions」のパフォーマンスMVも公開されています。

途中から「VENETZIA」が混ざってくるところなど、ライブならではの醍醐味が堪能できる動画です。

このように演奏面がクローズアップされることの多いサスフォーですが、今回注目するのは歌詞

作詞をしたワシヤマさんがこの曲に込めた想いを探っていきます。

1番の歌詞を見よう!

何が始まったの?

Suspended 4th【ストラトキャスター・シーサイド】歌詞の意味を解説!現在を生きる理由とはの画像

湧き出た事実に乗っかって
彷徨うは真夜中の午前3時
あいつが近づいてくる
貪欲な眼差しとモーション
目と目があった瞬間に
動き出してたら
もう逃げられないのに
まんまと飛び出す右足

出典: ストラトキャスター・シーサイド/作詞:Kazuki Washiyama 作曲:Suspended 4th

イントロのスラップベース、タイトなドラムギターのリフから既に緊迫した雰囲気が漂っています。

案の定、1番冒頭の歌詞も、深夜3時にただならぬ出来事が始まったかのようなイメージです。

基本的には人が寝静まる時間。

主人公の男性は何らかの情報をキャッチして、どこかへ出かけました。

そこで出会ったのは「あいつ」。

一体どのような人物かはまだわかりませんが、顔つきや身ぶりがとにかく欲深いことは伝わってきます。

その様子から判断すると、どうやら男性は女性からの誘いに応じて出かけ、実際に会ったという展開のようです。

しかも相手の女性は、まるでネコ科の猛獣が獲物を狙うかのように一触即発の雰囲気を醸し出しています。

男性はいけないとわかりながらも1歩足を踏み出してしまった。

そんな流れではないでしょうか。

最後の食事?

唐突な最後の晩餐

出典: ストラトキャスター・シーサイド/作詞:Kazuki Washiyama 作曲:Suspended 4th

深夜3時に営業しているレストランは限られているので、2人で食事をしたわけではないかもしれません。

いずれにしても明るい昼間のデートとは違い、夜に会うこと自体がサスペンスのような出来事。

こうして会うことには何らかのネガティブな要素があり、しかも今回が最後と決まっています。

もちろんまだ相手が女性と断定することすらできないほど曖昧な描写です。

しかし、想像力はやたらとかき立てられる内容になっています。

これはラブソング?