竹内まりや「シングル・アゲイン」の歌詞のここが気になる？！名曲の歌詞の意味を紐解く！【動画あり】

『シングル・アゲイン』の歌い出しは、女性が恋人であった人との過去を回想する場面からスタート。

どうやら当時の彼には他の女性がいたようなフレーズがあり、いわゆる浮気をされていたのだと連想できます。

しかし今はその彼とも別れて、月日がかなり経過している様子。

彼との過去を思い出しつつもそこには気持ちがなく、「単なる記憶」として残っているようです。

そんな記憶も、徐々に忘れているのがうかがえます。

サビの歌詞からは、記憶としてうっすら残る過去の彼の現状を聞いた様子。

ポイントになるのが「また一人に帰ったと」の部分で、恋人当時に浮気していた女性と縁が切れたことが分かります。

そこで一気に恋人同士であった過去がフィードバックしており、「胸の中でざわめく」という言葉で表現。

その後に続くのが「私と同じ痛み」のフレーズです。

ここから読み解くと、彼が失恋したことによって「分かれたときの私の気持ち、わかるでしょ？」という意味合いを感じます。

更に「その気持ちを共有したいなら、電話ぐらい入れて」と繋げていきます。

2番歌い出しからは、分かれた男性との間にある溝や現状。

「分かれて月日がたった以上、元には戻れない」といった意味が歌詞に潜んでいます。

更にその原因である浮気相手の女性を選んだことへの理由も聞かされず、訳も分からず離れてしまったのがうかがえます。

2番サビのフレーズでは、これからのことを表現。

分かれた彼と再び会うことがあっても、また恋人に戻ることがないことが見て取れます。

その後につながる「手放した恋を今　あなたも悔やんでるなら　やっと本当のさよならできる」の部分は、『シングル・アゲイン』のポイントになるフレーズ。

「私との分かれを後悔して、再び恋人として私を求めるなら本当のさよならになる」という解釈です。

つまり女性の中では既に終わっている恋であり、新しい恋愛をする相手はあなた（元彼氏）ではないことを示しています。

簡単に言うと、復讐のようなフレーズなのかもしれません。

『シングル・アゲイン』は言ってしまうと、随分前に失恋した女性の心理を歌った曲で前に進もうという気持ちを感じます。

そこに恋愛当時の悲しさが込められており、その原因を作った彼に対してある種の怨念のようなものが見て取れます。

しかし当の彼女には彼に対して慕うといった気持ちはなく、女性独特の複雑な感情を竹内まりやらしい歌詞で表現し秀逸なナンバーとして昇華しています。

『シングル・アゲイン』はどこか寂しさがありながらも、微かな前向きさを感じるナンバー。

女性の微妙な気持ちを歌詞に込めることで、多くの共感を与えていることから名曲として存在しているのも理解できます。

そんな竹内まりやの『シングル・アゲイン』、噛みしめるように聴き入って世界観を感じていきましょう。