【女王蜂/BL】歌詞の意味を考察！黒という色はどんな愛を表す？退廃的な表現に込められた真意を読み解く

ボニーとクライドとは、実際に実在したアメリカの犯罪者カップルですね。

それぞれの波乱万丈な人生もあってか、死後も様々なカルチャーの題材となっているカップルです。

彼らの最期は、逃走中に警察官からの大量の銃撃を浴びたものによる死でした。

歌詞の「蜂の巣」とは、その大量の銃撃を表現しているのかもしれません。

歌に登場する人物は、まるでボニーとクライドのように2人で悪い遊びを楽しんでいるのでしょうか。

犯罪者とまでは行かなくても、人から眉を顰められるような素行をする人々。

多くの人が自分たちを見て顔をしかめるも、当事者はそんなことは意に介さず楽しんでいるようです。

トランプなどでもお馴染みの記号、スペード。

このスペードをひっくり返すと…十字の杭を打たれたハートのマークに見えませんか？

赤いハートマークに、2人が仕掛けたいたずら。これくらいであればまだ可愛いものでしょうか。

ですが小さないたずらも、度が過ぎればもちろん悪事。

それを続けていけば、ブラックリスト＝要注意人物のリストに名前が載るのも時間の問題ですね。

この歌は端的にいうなれば、仲良しの2人が楽しそうに様々ないたずらや悪事をはたらく歌でしょうか。

そんな自分たちの生活を「Black Life」、いたずらが好きだという気持ちを「Black Love」。

そんな言葉で表現しているのではないかと思います。

もちろん悪いことはダメなことですが、どこか無邪気で楽しそうな彼らはなんだか憎めない存在です。

また、このフレーズの箇所にもタイトルの【BL】と意味の掛かった言葉がたくさん登場していますね。

日々いたずらに明け暮れながら楽しく暮らす2人。

仲良くはしゃぎながらお風呂に入っている、という日常のシーンが目に浮かびますね。

お風呂から上がった2人は、着替えてどこかへ出かける準備をしている様子。

今日もボニーとクライドのように2人一緒に、悪いことを企んでいるのかもしれません。

ヘンゼルとグレーテルは、皆さんお馴染みのグリム童話に登場する仲良しの2人の子供です。

この童話に登場するお菓子の家のような、2人にとってわくわくする場所。

どうやらそんなところに出かけようとしているようですね。

ですがそんな2人、どうやら深い闇を抱えているようです。

2人の手にある吐きダコというのは、拒食症や嘔吐障害を持つ人によく見られる手の傷のこと。

自分の口に手を突っ込んで食べたものをわざと吐き出す、ということを繰り返している証拠です。

手にしているビニール袋は、もしかしたら吐いたものを受け止める為のものなのかもしれません。

いつも一緒に行動する2人。

ですがどうやら1人はパチスロ、ギャンブルにハマってしまっているようですね。

一度ハマるとなかなか抜け出せない、ギャンブルの恐ろしさは皆さんもよくご存知かと思います。

やめられたくてもやめられない、という辛さ。

もしかしたらその辛さを抱えながら、今日もギャンブルに興じているのでしょうか。

ギャンブルにはもちろん勝敗があります。ですがそれは、ギャンブルが終わった時初めて決まるもの。

ずっと負けっぱなしでも、最後の最後で勝ちに転ずることもあるのがギャンブルの醍醐味です。

つまりギャンブルを止めた時点で負けていた場合、初めてギャンブルに負けたことになる。

だから止めなければ負けていることにはならない、つまり負けている間は止められない。

そう考え始めたが最後、立派なギャンブル依存の出来上がりです。

負けを認められなくなる前に手を引くのが、普通の考え方なのですから。

そんな相方を持っていれば、もちろんお金をせびられることもあるでしょう。

しかしそんなギャンブルに狂う相方を、どこか楽しそうに見ている様子さえ見られます。

もっとも私がそんなあなたに飽きたら、サヨナラするだけなんだけどね。

それもきっと、この2人の関係性の1つの形なのでしょうか。

小さないたずらから始まった、2人の「Black Love」。

やはりそのいたずらは少しずつ、悪い方へと転がっているのかもしれません。

ギャンブル、犯罪、そしてクスリでしょうか。

電話をすれば2人が乗る事のできる、光る車。

これはもしかしたらパトカーを暗示しているのかもしれません。

どちらかが捕まれば、どちらかも終わる。

そんな運命共同体として、2人は生きているのでしょう。

黒い愛に満ち溢れた、2人の黒い生活。

きっと他の人には理解されがたい絆で、彼らは結ばれているのです。