LIP×LIP「ロメオ」の歌詞に込められた想いとは？パート分けやPVに出てくるキャラもチェック♪

アニメや漫画、ゲームなど、さまざまな媒体で一つの物語を作る表現方法を「メディアミックス」と言いますね。

昔は出版社やアニメ制作会社が中心となってメディアミックスを行っていましたが、現在は個人やグループによる制作も行われています。

クリエイターによる数多くのメディア作品が投稿されるサイトといえばニコニコ動画が有名で、じんの「カゲロウプロジェクト」がよく知られていますね。

同じくニコニコ動画が発祥のメディアミックスプロジェクトが、HoneyWorks（通称ハニワ）が手掛ける「告白実行委員会〜恋愛シリーズ〜」です！

メディアミックス作品の多くは、登場人物の性格や物語などの設定が先に作られており、それを基に音楽が制作されることが多いですね。

「カゲロウプロジェクト」の場合、じんが思い描く「メカクシ団」の物語があって、キャラクターや場面ごとに楽曲が作られます。

それに対し、HoneyWorksは楽曲の制作が中心であり、キャラクター設定やストーリーは後で作られたんですね。

もちろん、「告白実行委員会」の楽曲では、それぞれのキャラクター・ユニットの魅力が表現されています。

また、漫画やアニメ・小説も発表されており、実在のアイドルグループ並の人気を誇っていますよ！

「告白実行委員会〜恋愛シリーズ〜」というタイトルからわかるように、このプロジェクトで描かれるのは、10代の少年少女の恋愛模様です。

HoneyWorksが制作する「告白実行委員会」の楽曲では、夏樹をはじめとする登場人物の心情が、ボーカリストや声優による歌で描かれます。

そんな中、高校1年生の染谷勇次郎と柴崎愛蔵は作中でアイドルユニット「LIP×LIP」として活動しているのですね。

LIP×LIPの代表曲は、「ロメオ」「ノンファンタジー」「必要不可欠」の3曲です。

LIP×LIPの2人は作中でアイドルとして活動していることから明らかなように、容姿端麗です。いわゆるイケメンですね。

どことなくとぼけた印象の染谷勇次郎は、とても優しい性格で、ファンにも愛されています。

しかし、内心では悪態をつくことが多く、私生活でも警察に補導された過去があるなど、ちょっと裏表があるようです。

一方の柴崎愛蔵は、古風な名前とは裏腹に、海外のファッションモデルのような長身と金髪がトレードマークです。

ですが、勇次郎と同じく、明るいキャラクターを演じているものの、本心には暗い部分があります。

そしてなんと、LIP×LIPの2人は、アイドル活動をしていない時は仲があまり良くないようなんです。

ファンとしては、「ユニットなのに仲良くできないの！？」と心配になってしまうかもしれません。

ただ、昔からアイドルや芸人などの芸能人は、仕事ではプロとしてキャラクターを演じ、互いの私生活には介入しないのが当たり前でした。

そのおかげでお互いを「信頼できるライバル」として認識でき、手加減することなく切磋琢磨しあえるのですね。

そんなリアルなキャラ設定も、LIP×LIPの魅力ではないでしょうか！

ここからはLIP×LIPが歌う「ロメオ」の歌詞をご紹介し、意味を考えていきます。

歌い出しは、「まさに王子様！」と言いたくなる、女性をエスコートする呼びかけですよ！

なんと、いきなりの駆け落ち宣言です。

「驚かないで」と言われても、突然「一緒に逃げよう」なんて言われれば戸惑いますよ！

でも、素敵な男性が王子様で、自分がお姫様だと考えると、一緒に遠くへ行きたくなるかもしれません！

ところで、歌い手の一人称が「僕」と「俺」の2種類あることに気付きましたか？

これは勇次郎と愛蔵というキャラクターの違いを表現しているんですね。

一人称は「パート分け」を知る上でも重要ですから、後ほど詳しく取り上げます。