大事な人へ贈る愛の詰まったYUIさんのバラード曲

YUI【to Mother】歌詞の意味を紐解く!嫌いなとこもあるけど…気付いた感謝の想いとはの画像

2010年6月2日にリリースされたYUIさんの楽曲to Mother」。

「to Mother」というタイトルなので、母親に向けた歌だと感じた方も多いことでしょう。

しかし、YUIさん曰くこの楽曲は"母親を含めた大事な人全員"に向けた作品だと説明しています。

そのため、母親だけでなく、恋人や友達などを当てはめることもできる楽曲になっているんですよ♪

大事な人への気持ちをストレートに歌った、愛の溢れる歌詞が印象的な歌です。

また、この楽曲はYUIさんにしては珍しいピアノが全面に出た楽曲。

YUIさんといえば、アコギやエレキを持って歌うイメージが強いですからね。

YUIさんの弾くピアノの音色を存分に堪能できる楽曲のひとつでもあります。

愛の歌なのに悲しい表現が多い!?歌詞の意味を解説!

YUI【to Mother】歌詞の意味を紐解く!嫌いなとこもあるけど…気付いた感謝の想いとはの画像

後述するこの楽曲の歌詞を見てもらうと、どことなく悲しい印象を受ける方も多いかと思います。

というのも、この楽曲の歌詞は"愛があるからこそ受ける苦しみ"についても歌っているのです。

大事な人が傷ついていると、本人以上に自分が悲しい気持ちになる。

大事な人を悲しませないために、苦しみを隠して平気な振りをする。

そんな経験をしたこと、ありませんか?

大事な人のために自分の心を犠牲にする。

そんな無償の愛について歌った歌詞を、筆者独自の目線で深堀りしていきます!

1番の歌詞

優しさから噓をついていた主人公

だって あなた 言ったじゃない
涙声うつむいたまま
嘘もつけなくなったら
生きてゆけなくなるよと

出典: to Mother/作詞:YUI 作曲:YUI

冒頭から、なんだか物悲しい場面が描かれていますね。

主人公はいつも「あなた」から「嘘もつけなくなったら生きてゆけなくなるよ」と言われていました。

噓も方便という言葉があるように、時には噓も必要になるということを聞いていたのでしょう。

きっとこの主人公は、元々とても素直で正直者だったのではないかと推測できます。

あまりにも何でも正直に発言してしまうので「あなた」はこのようなアドバイスをしたのでしょう。

「あなた」の言葉を信じて、主人公は時と場合によっては噓を使うようにしていました。

とはいえ、言い訳のためや、誰かを傷つけるための噓はついていなかったのだと思います。

じゃあ、どんな時に噓をついていたのか。

それは「噓をつくことによって相手の心を守れる時」だったのではないでしょうか。

本当のことを伝えてしまうと「あなた」を傷つけることになってしまう。

そんな時に主人公は噓をついていたのだと推測できます。

しかし、ある時主人公が優しさからついた噓が「あなた」にバレました。

すると「あなた」から「何で本当のことを言ってくれなかったの?」と責められたのでしょう。

そこで、主人公の口から出てきた言葉が、ここの部分の歌詞の内容です。

「あなた」に教わったように、誰かを守るために噓をついただけなのに…。

そんな切ない気持ちがこの歌詞から読み取れますね。

愛の力があるから苦しみにも耐えられる

愛されていたいと思うから
どんな痛みだって
笑ってみせた ah ah

出典: to Mother/作詞:YUI 作曲:YUI

この主人公の頭の中では「愛=相手を悲しませないこと」という考えがあったのでしょう。

自分が苦しんでいることが相手にバレたら、きっと間違いなく悲しませてしまう。

だから相手には事実を告げずに、ひとりで苦しみを背負っていたこともあったのだと思います。

「あなた」はこの主人公にとって、とても大事な人。

だから「あなた」を悲しませないためだったら、苦しみを背負うことだって平気なのです。

それどころか、その苦しみを隠して表面上で笑っていることだってできました。

愛の力があるからこそできるのでしょうね。

「あなた」を巻き込んでしまった主人公はどう感じたのか

悲しみって
あたし一人だけなら
耐えられるのに
優しさって
残酷よね?
心まで みだれるもの

出典: to Mother/作詞:YUI 作曲:YUI

1番の冒頭では、主人公が「あなた」のために苦しみを我慢する姿が描かれていました。

しかし「あなた」に噓がバレてからは「あなた」も一緒にその苦しみを背負ってくれたのです。

「あなた」を巻き込んでしまった主人公は、きっと複雑な気持ちになったのだと思います。

自分のことを「あなた」が大事に思ってくれている嬉しさ。

そして「あなた」を巻き込んでしまったことに対する申し訳なさ。

そんな感情が一気に溢れ出したのでしょう。

「あなた」が持っている優しさのせいで、主人公は心を乱す状態になった。

それをここの歌詞で表現しているのだと解釈できます。

2番~ラストの歌詞

心の底から嫌いになったわけではないけど…