もう一度朝と出会えるのなら 窓の無い部屋に人間が一人
ドアノブが壊れかけていて
取れたら最後 もう出られはしない
出れたら最後 もう戻れはしない

出典: 太陽/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

見出した微かな希望

「二度と朝には出会わない」という絶望的なフレーズから始まったこの曲。

ラストで「僕」の意識が大きな転換を迎えます

「もう一度朝と出会えるのなら」という歌詞には、初めて「僕」が抱く希望が込められています。

また朝と出会えるかもしれない。

それは絶望の淵で孤独に打ちひしがれていた「僕」の切実な希望です。

この希望は決して強固な確信ではありません。

もう朝と出会えないかも知れないという不安と表裏一体の希望です。

期待をするということは、裏切られるかもしれないというリスクを伴います。

これ以上の精神的リスクは「僕」にとって致命傷になり得ます。

朝と出会う為には今いる部屋を出なくてはなりません。

ドアノブは壊れかけていて、実際に触れるまでドアが開くかどうかは分かりません。

ドアを開けるか、開けないか、究極の選択です。

決断の時

もしドアが開いたなら、外に出られるが、この部屋にはもう戻れない

もしドアが開かなかったら、永遠にこの窓の無い部屋で孤独を味わう

「窓の無い部屋」とは、「僕」が作り上げた殻です。

その中に閉じこもってしまえば傷つくことはありません。

しかし、「僕」は人との繋がりを捨てきれずにいます。

自分の殻を破って外に出ることは決して容易なことではありません。

「僕」はまさに今決断の時にいるのです。

まとめ

絶望の中にいたからこそ見出した「君」という光。

「太陽」は追い詰められて初めて気付く大切なものを取り戻す勇気の物語でもあります。

BUMP OF CHICKENの他の楽曲の記事をご紹介します。

多彩な表情を持つBUMP OF CHICKENの世界をご覧ください。

祝!紅白歌合戦初出場!!イメージが崩れる?今更感?それがどうした!! BUMP OF CHICKENの音楽に触れる機会は1回でも多いほうがいいじゃないか!! そんなBUMPガチ勢の筆者とゆかいな仲間たちが本気で選んだBUMP OF CHICKENの人気曲を悩んで悩んで悩んでランキング形式にしました!

2000年にメジャーデビューを果たした4人組ロックバンドBUMP OF CHICKEN。2001年にリリースした「天体観測」は彼らの代名詞とも言える曲です。今回は、「予報はずれの雨がキーワード」「答えの無いところに答えを探す歌」といった観点から「天体観測」の歌詞に隠された意味を紐解いていってみたいと思います。

無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!

今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね