「君の街まで」はインディース時代の曲?

ASIAN KUNG-FU GENERATION「君の街まで」の歌詞を解説!PV映像と共にお届け!の画像

ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「君の街まで」は2004年9月に発売された彼らの6枚目のシングルです。

「リライト」に続いて2ヶ月連続で発売されたシングルで、オリコンチャートでは販売週3位の好成績を納めました。

インディース時代の楽曲?

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「君の街まで」はASIAN KUNG-FU GENERATIONがメジャーデビューを果たす前の楽曲で、インディース時代から人気のある一曲だったのです。

アルバム「ソルファ」に収録され、シングル・カットの運びになったのですが、古くからのファンには耳馴染みのある一曲で「やっとシングルカットされた」といった声も聞こえるくらいの名曲です。

1stアルバムの「ソルファ」は2016年にリマスターされて再販、当然この「君の街まで」も再度レコーディングされて生まれ変わっています。

興味のある方はシングル盤と聴き比べてみてはいかがでしょうか?

「君の街まで」の歌詞を紐解く

唄い出し~Aサビまで

夕闇の先 光る銀の月
鏡みたいに写る僕らの心細さも全部抱えて
君の街まで飛ぶための歌

揺らいでいる頼りない君もいつかは
僕らを救う明日の羽になるかな

出典: http://j-lyric.net/artist/a0006b7/l002c0a.html

遠く離れた君の住む街へ飛ばす方法は歌か声、遠距離だけど見ている月は同じで、寂しいけど頑張ってます!と少し切ない唄い出しです。

気持ちが揺らいでる君が飛ぶ方法を探してるんだとも、遠距離恋愛の寂しさをストレートに歌詞に乗せてますね。

2番~Bサビまで

2時を指す影
輝く赤い木々の隙間を吹き抜ける風
切なさだけで 悲しみだけで
君の街まで飛べればいいのにな

隣にいる冴えない君もいつかは
誰かを救う明日の羽になるかな
輝く向こうの先までは飛べないけど
羽ばたいている間は消えないから

色づく季節を過ぎゆく想いはいつだって
駆け足速めて逃げ出す君はいつだって

出典: http://j-lyric.net/artist/a0006b7/l002c0a.html

「2時を指す」は丑三つ時の深夜の事、遠距離で寂しい時間と心の隙間には風が吹き抜けて切ないと、2番も切ない歌い出しですね。

たまにあっても話題がないのか、冴えない顔をしている君を見ていると、別れの予感がしています。

「誰か」が僕であってほしかったけど、君を引き止めることはできそうにない。

恋人以上の関係だったのでしょうか?別れを覚悟している様に聴こえますね。

過ぎゆく季節と時間は君のことを見ていましたよ、僕から逃げたとしても、寂しくはないのですと。

別れようとする彼女とその事実に葛藤する主人公の気持ちが複雑に交錯しています。

大サビ~ラストまで

揺らいでいる頼りない君もいつかは
僕らを救う明日の羽になるかな
まだ夢のような場所までは飛べなくても
羽ばたいている間は消えないから

近付いた冬の足音に街が
鮮やか色に染まって舞い踊る

出典: http://j-lyric.net/artist/a0006b7/l002c0a.html

揺らいでいる気持ちを持ったままでは、スッキリ別れれないので、枯葉彼女を諦めたように聴こえます。

「僕」という表現が「僕ら」に変わっていることから、まだ少しだけ君と付き合えると思ってるんです、と女々しく唄っていますね。

「近づいた冬の足音に街が」とは恐らく季節が回って冬の雪に街が染まれば君のことを忘れられる、とそんな風に思っているのでしょうか。

「鮮やか色に染まる」とあるのは僕よりもかっこいい彼氏の下に行ってしまった君を思う主人公の気持ちを歌っている様に聞こえますね。

主人公が彼女をそれまで住んでいた街に残してきて、主人公を忘れてしまうのではないか?と歌っているようにも聴こえます。

深い意味で別れの曲、なのでしょうか。

「君の街まで」のPVのの世界観は秀逸だ!

「君の街まで」のPVは山本晋也監督がシンクロナイズドスイミングのコーチ役として出演しているユニークな内容です。

ドラマ仕立てのPVのなのですが、途中なぜか「ザリガニ」が出てきてパニックになるという、コメディータッチで描かれています。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONはこのPVでSPECIALSHOWER Music Video Awards2005においてベストコンセプトビデオの賞を受賞しています。

じつはASIAN KUNG-FU GENERATIONがこの賞を受賞するのは2度目、前年の「君という花」も総称を受賞していて、ボーカルの後藤の手がける音の世界感が、受け入れられている証拠にもなるPVなのです。

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