乃木坂46の新たな風

シングルCDカップリング曲

シングル制服のマネキン】Type−D通常盤のカップリング曲です。

【制服のマネキン】の説明はこちら。

「制服のマネキン」は、日本の女性アイドルグループ乃木坂46の楽曲。楽曲は秋元康が作詞、杉山勝彦が作曲した。2012年12月19日に乃木坂46の4作目のシングルとしてN46Div.から発売された。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/制服のマネキン

それまでの乃木坂46とは違う、クールな魅力を打ち出しています。

【渋谷ブルース】は同シングルのType-C通常盤にカップリング曲として収録されています。

「まいやん」こと白石麻衣さんと「かずみん」こと高山一実さんのスペシャルユニット。

二人の名前の頭文字「白」と「高」を英語にして通称「WHITE HIGH」と名付けているそう。

アコースティックギターにのせて、せつせつと想いを語るように歌っています。

二人のコーラス部分も、とても美しい響きを楽しめるので是非聴いてみてください!

渋谷に映す心

この楽曲は作詞は秋元康さん、作曲佐藤嘉風さんです。

数々のヒット曲を生み出した実力派のお二人が支える楽曲の世界。

タイトルにあるブルースとはどのような意味があるのでしょうか?

ブルース(Blues)は、米国深南部でアフリカ系アメリカ人の間から発生した音楽の一種およびその楽式。19世紀後半頃に米国深南部で黒人霊歌、フィールドハラー(農作業の際の叫び声)や、ワーク・ソング(労働歌)などから発展したものといわれている。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ブルース

主にアコースティックギターで歌われる魂の叫びを表現する音楽のようです。

このブルースが渋谷とどのようにあわさるのでしょうか?

主人公がを流して渋谷へ向かう理由は一体なんなのか、歌詞に迫ってみたいと思います。

独りで歩く街中

夜明けの渋谷

夜が明けたセンター街で
遊び疲れて駅へと向かう
路肩の生ゴミが少し破れて
夢の残り物 カラスたちが狙う

出典: 渋谷ブルース/作詞:秋元康 作曲:佐藤嘉風

主人公は夜から朝までずっと遊んでいたようです。

早朝渋谷はとても静かです。

お店も閉店し、シャッターが下りているセンター街は淋しい感じがします。

主人公は一睡もしていないのでしょう。

疲れた体でセンター街を歩いていると、カラスたちを目にします。

飲食店街がひしめく渋谷の街は、ゴミの量もたくさんありそうですね。

このたくさんのゴミは、私たちの欲望のかけらでもあると思うのです。

みんなが楽しむために消費された食べ物の残りカス。

その中を歩く主人公は虚しさを感じているのではないでしょうか。

ひとときの賑やかさも、時が経てばゴミとなりカラスたちに跡形もなく持っていかれてしまう。

主人公は積んであるゴミ袋の山を、まるで疲れ果てた自分のように思ったことでしょう。

何も言われたくない

悪いことをしてたんじゃない
親に言えない秘密が欲しい
「メールか電話くらいできるでしょ?」
そう叱られたって
どこで何してたか
言わない

出典: 渋谷ブルース/作詞:秋元康 作曲:佐藤嘉風

主人公はなぜ朝まで遊んでいたのでしょうか?

過干渉な親がいる家にいるのが辛かったのではないでしょうか。

親からしてみれば、かわいい娘が心配でならないのは痛いほどわかります。

しかし、なんでも言わなくてはならない環境も窮屈な思いがします。

自分だけにしかわからない、モヤモヤした感情もあるのです。

なんでも決められてしまい自由のない空間は息が詰まります。

主人公が親を突っぱねる理由はここでははっきり明言されてはいません。

もっと家に問題があるのかもしれません。

しかしここでは、主人公は親から離れるために遊んでいたということが推測できます。

家にいることができないので、外に居場所を探して渋谷の街を彷徨っているのです。