ロックだけじゃなくバラードも得意
UVERworldといえば、激しいライブやロックテイストの曲が多いのは確か。
しかし、彼らはバラードも大得意で、これまで多くの名曲を残してきました。
デビュー当時、多くの女性ファンの心を射止めたのがバラード曲なのです。
ボーカルのTAKUYA∞の甘く優しい声も相まり、多くの人を魅了しました。
2018年リリースのベストアルバムでも、4枚中1枚は全曲がバラードで飾られています。
まだ聴いたことのない人は、ぜひチェックしてみてください。
耳が蕩けるような甘いメロディーが癖になります。
本日ご紹介する【体温】は、12枚目のシングルのカップリングとして収録されました。
ボーカルのTAKUYA∞が、アコギ1本で作れる曲として作詞・作曲を担当しています。
切ない大人の恋
冒頭から別れの予感
昨日は何してたの?心配するじゃん 電話出ないし
うつむく君を見たら すぐに何を言おうとしてるか 気付いたんだ
出典: 体温/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞
曲の始まりは、優しいアコギの音色と短調なリズムから入ります。
だからこそ、歌詞がより際立って聞こえてくるのです。
一瞬で、物語の表紙をめくったような感覚に陥るでしょう。
最初に浮かんでくる情景は、不穏な空気。
主人公の男性は、様子がおかしい彼女のことを気にしています。
連絡を無視され、やっと顔を合わせても目を合わせてもらえない。
別れ話を切り出される予感があります。
リスナーは、曲の世界観に一瞬でトリップさせられるのです。
彼女が僕に言ったこと
「何一つ形の無い見えないものは愛なんかじゃないって
馬鹿げてるわね」
出典: 体温/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞
現実主義的な考えをもつ彼女に、自分の考えを否定された時の台詞です。
主人公は、彼女に言われた言葉を噛みしめています。
愛はもっと確かなもの。目に見えないものなど信じられない。
そうピシャリと言い放つ彼女の気持ちもわかります。
愛と理想だけでは生きていけないこの社会。
悟っている彼女は、分別のある大人な女性なのでしょう。
社会に出て働いているイメージが湧きます。
それなら どうして君は泣いてるの?
最後の優しさに触れる
出典: 体温/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞
別れたくないのに、現実的な問題を理由に別れるカップルがいます。
この2人がまさにそうです。切なくて悲しい、最後のやりとり。
彼と別れることは、社会的に見て正しい判断。それでも泣いてしまう彼女。
恋愛は理屈ではないと考えさせられシーンです。
2人の愛を隔てたもの
君の本心
「サヨナラ」を言わせないように くちづけで君の言葉閉ざしたんだ
何故なんだよ? 言葉以上に 唇から伝わる体温
出典: 体温/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞
主人公の男性は、別れ話をする彼女を必死で引き留めようとします。
しかし、彼女の意思は変わることがありませんでした。唇の熱が印象的です。
2人は別れることになりますが、その原因が気になります。
この後の歌詞で少しずつ明らかにされるので見ていきましょう。
仕事とはまだ呼べないけど
今日もギターを持ってJazzBarで歌わせてもらっている
出典: 体温/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞