サビからは白と黒が目まぐるしく変わります。

どちらのグループも同じダンスを踊り、リレーのようにカットがつながれているのが印象的です。

しかしここでもグループの性質の違いが表現されているのが分かります。

白のTHE RAMPAGEは、細かく音をとった角のある動きの部分が。

そして黒のFANTASTICS音が伸びるしなやかな動きの部分が切り取られています。

セットの背景にも注目してみると、THE RAMPAGEは太陽、FANTASTICSは月のモチーフが入っていますね。

これは白と黒同様、両グループの対称性を表しているようにも見えます。

明と暗、昼と夜、動と静などいろいろな対称の要素を含む太陽と月

もしかすると「BATTLE OF TOKYO」の世界観やストーリーを読み解くヒントになるかもしれません。

2番

ヒートアップするバトル

2番に入って最初に歌いだすのはFANTASTICSの中島颯太さん。

バトルはいよいよヒートアップしてメンバーが次々に机の上へ

ストリートダンスで実際にあるダンサー同士の技の競い合いが始まるのです。

1番では「組織」として対峙していましたが、2番では「個」の戦いも見どころになってきます。

ストリート色の強さが特徴のTHE RAMPAGEのムーブは、エンタテインメント性が魅力です。

音で遊ぶような生き生きとした踊り方に、相手への挑発やカメラアピールをも組み込んだ自由さ

これは楽曲の振り付けでは見ることのできない表現といえるでしょう。

一方、相手からの挑発には一切動じないFANTASTICSメンバーもクールです。

いざ自分たちの踊る番になれば淡々とした中にもキレのある洗練されたムーブを見せます。

ここからは同じファミリーでも別々のグループだという存在意義のようなものを感じますね。

このMVでのバトルのように、実際も刺激しあい意識しながらも成長し合っているのではないでしょうか。

ボーカル同士も火花を散らす

机の上で繰り広げられるバトルはダンサーたちだけのものではありません。

ボーカルの5人もマイクを奪い合うように交互に歌います。

途中、川村壱馬さんが、中島颯太さんを突き飛ばすような場面も。

このシーンではグループとして負けたくないという意思が伝わってくるようです。

盛り上がるダンスバトルに対し、緊張感を増していくボーカルバトルも目が離せませんね。

FANTASTICSのグループダンスにも注目

THE RAMPAGE vs FANTASTICS【MIX IT UP】MV解説!白黒で魅せるバトルの画像

2番のBメロからはFANTASTICSメンバー全員でのダンスシーンも織り交ぜられていきます。

8人が椅子に座った状態での大人っぽいダンスはグループのスタイルを前面に押し出していくのです。

THE RAMPAGEの開放的なイメージとは反対に内に秘めたような含みのある表情や体の動きが印象的。

白が幅を利かせる画面を、静かに黒で塗りつぶすようなイメージも感じられます。

まるで相手の縄張りを侵食していくかのようではないでしょうか。

ストリートダンスの色が強まっていくMVもどこか引き締まって冒頭の薄暗さと緊張感を思い起こさせますね。

間奏・Cメロ

2つのグループの個性を改めて認識

THE RAMPAGE vs FANTASTICS【MIX IT UP】MV解説!白黒で魅せるバトルの画像

間奏の途中からはコロシアムのようなステージが登場します。

ここで一度、両グループのもともとのイメージカラーが復活。

THE RAMPAGEが赤、FANTASTICSが青です。

カット替えも少なくダンスに思い切り集中できるシーンになっています。

THE RAMPAGEとFANTASTICSの個性を今一度見比べることができる場面でもあるのです。

再び白と黒へ

THE RAMPAGE vs FANTASTICS【MIX IT UP】MV解説!白黒で魅せるバトルの画像

そしてボーカルの入りとともに机の上のダンスバトルへ戻ります。

Jr.EXILE 高め合うStyle」というのがキーワードです。

白と黒に象徴される正反対のTHE RAMPAGEとFANTASTICS。

ですがバトルの中でも互いを認め、リスペクトし、自身を高める糧にする。

そんな熱い想いが根底に流れているということです。

これは「BATTLE OF TOKYO」すべてに共通するキーワードかもしれません。

ラスサビ

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