ワタシとよほど親密にならないとその秘密は教えてもらえません。

ただここでワタシは自分の方から男性であるアナタにモーションをかけます

この辺りの振る舞いこそが「BAD GIRL」たる所以でしょう。

かなり大人びた少女です。

ほとんど色気仕掛けのような真似をします。

そうなるとこの秘密の正体のひとつは肉感的な愛の魅力に関わることだと想像できるでしょう。

エロカッコいいという言葉が一時流行りました。

少女時代に宛てられた言葉ではありません。

しかしこの頃の少女時代にこそふさわしい言葉であったのではないかと思わされます。

とはいえアナタに教えるよという割にリスナーはいまひとつピンとこないかもしれません。

というのも少女時代の何に魅力を感じるかは人それぞれです。

その人それぞれの着眼的に秘密の正体があるというのがこの歌の仕掛けになっています。

つまりアナタによってワタシの秘密の正体が決まるのです。

もう少し先を見ていきましょう。

先進的なサウンドに驚く

少女時代【BAD GIRL】歌詞の意味を解釈!どんな「秘密」を隠し持ってる?滲み出る魅力で虜に!の画像

もう覚悟できてる?
(もう覚悟できてる?)
すぐ虜になる
虜になる

出典: BAD GIRL/作詞: HIRO,Jorgen Elofsson,Jesper Jakobson,Lauren Dyson 作曲: HIRO,Jorgen Elofsson,Jesper Jakobson,Lauren Dyson

この曲「BAD GIRL」が日本でのファースト・アルバムに収録されていることも大事なヒントです。

少女時代の存在についてはすでにあった韓流ブームの中で多くの日本人リスナーが知っていました。

しかし正規に日本進出を決めた第一弾のアルバムです。

「BAD GIRL」にはさあ、準備はできているかしらというようなメッセージが歌われます。

これから日本の音楽市場を席巻するから用意はできているかなと歌っているのです。

さらにアナタはすぐにワタシを好きになるだろうという自信を表明しています。

実際に少女時代の日本進出は大成功しました。

KARAが先行して大人気を博していた状況です。

二番手で登場した少女時代ですが世界スケールでの大人気KARAとの立場を逆転します。

どちらも魅力的でK-POPの世界進出の先駆者でしょう。

優劣をつけようとするのは野暮かもしれません。

しかしファンが棲み分けできるほどにKARAと少女時代では魅力が違いました。

身近な印象のKARAともっとスタイリッシュで洗練された少女時代

どちらも好きだという方も多いはずです。

少女時代のサウンドはハウス・テクノ・ミュージックの延長でしょう。

しかし言葉の響きのためか新しく生まれたサウンドに聴こえました

同時期のJ-POPよりも先進的なサウンドでしたので多くの日本のリスナーを驚かせたのです。

日本の実力派のミュージシャンも少女時代には一目置いていました。

歌詞の予言のとおりに日本社会はすぐに少女時代を受け入れたのです。

新しい時代の女子像

女子からの熱烈アプローチ

少女時代【BAD GIRL】歌詞の意味を解釈!どんな「秘密」を隠し持ってる?滲み出る魅力で虜に!の画像

Oh oh oh oh oh ×3
完璧な bad girl よ

so tell me whatchu wanna do?

出典: BAD GIRL/作詞: HIRO,Jorgen Elofsson,Jesper Jakobson,Lauren Dyson 作曲: HIRO,Jorgen Elofsson,Jesper Jakobson,Lauren Dyson

歌い出しの歌詞のリフレインになっています。

加えて英文が綴られているのです。

だからアナタがしたいことをワタシに教えて」という訳文が導かれます。

したいことを知りたいというのは妖艶なラインでしょう。

ワタシはアナタとの関係を観念的に結びたい訳ではないのです。

もっと肉感的に身体中で感じられるような愛を求めています。

清純な女の子ではないと自分から謳っているのが「BAD GIRL」というワードの核心です。

さらに「BAD GIRL」としての完全体であると自称します。

アナタとお近付きになりたいと自分から積極的に迫ってくるのです。

愛に対して主体的に取り組む姿勢は普通の女の子には望めないことかもしれません。

時代が変わっても女の子は男性からのアプローチを待ってしまう性格の人が多いです。

しかし少女時代は自分から男性へのアプローチをためらいません。

もちろん歌の中の世界でのことでしょう。

しかし新しいタイプの女子像というものがこの辺に滲んでいるのです。

創作の中の女子の姿が変わりゆくことはいずれ現実にも反映されます。

文化というものの影響力は侮ることができません。

肉感的な愛への訴えかけ

少女時代【BAD GIRL】歌詞の意味を解釈!どんな「秘密」を隠し持ってる?滲み出る魅力で虜に!の画像

想像以上の feeling 間違いないでしょ?
ワタシだけの rule 普通じゃイヤなの
難しくないわ 素直なだけ
悔らないでよ ただついて来て

出典: BAD GIRL/作詞: HIRO,Jorgen Elofsson,Jesper Jakobson,Lauren Dyson 作曲: HIRO,Jorgen Elofsson,Jesper Jakobson,Lauren Dyson

触れて感じられる感覚に支えられた愛を描いています。

アナタの予測を遥かに超えるほどの実感を伴うのがワタシの魅力です。

やはり清楚な少女の淡い恋というものとは遠い世界が描かれています。

「BAD GIRL」たる所以がここにあるのです。

少女時代のメンバーたち自身が抜群のプロポーションを誇ります。

偏見かもしれませんがこうした肉体美を備えた女性が観念的な恋愛で満足することはないでしょう。

また愛というものは肉感を伴ってこそ本当の裏付けが生まれます。

こうした恋愛観を背景にしてエロカッコいい路線で一貫しているのです。

ワタシには自分なりの価値観があります。

「BAD GIRL」なのですから他の女子と共通するようなルールからははみ出ようとするのです。

ただ、実際にヤンキー気質な女子を思い出してみてください。

ツンデレという言葉がぴったりなほど仲良くなったら気のいい素直な女の子の姿が隠れています。

大人社会への矛盾に敏感な感性を持ち続けているからこそ「BAD GIRL」の道を進んだだけです。

不思議なほどにあどけないヤンキーな女の子も多くいます。

「BAD GIRL」という存在はこうしたヤンキーの中でもとびきりクールな女の子です。

クールといっても冷徹な訳ではありません。

男から見ても女から見てもカッコいい女子を指します。

そんなワタシの魅力に気付いたら少女時代の虜になるでしょう。

最後に 「BAD GIRL」という一面

それぞれに輝く秘密を胸に

少女時代【BAD GIRL】歌詞の意味を解釈!どんな「秘密」を隠し持ってる?滲み出る魅力で虜に!の画像

この秘密 教えてあげる
(教えてあげる)
ほら魅せてあげる alright
もう覚悟できてる?
(もう覚悟できてる?)

出典: BAD GIRL/作詞: HIRO,Jorgen Elofsson,Jesper Jakobson,Lauren Dyson 作曲: HIRO,Jorgen Elofsson,Jesper Jakobson,Lauren Dyson

いよいよクライマックスです。

基本的にリフレインで構成されています。

繰り返しになりますが最後ですので改めて見ていきましょう。

この記事の大きなテーマであるワタシの秘密についてもう一度確認します。

歌詞の表面上はこの秘密の具体的な姿は一切明示されていません。

しかし周辺の歌詞からこの秘密に迫ってゆくことはできます。

ただし上述のとおりにこの秘密はリスナーであるアナタ次第なのです。

アナタが少女時代に感じた一番の魅力こそがワタシの秘密そのものになります。

ワタシの秘密とは魅力というワードに置き換え可能であるように歌詞が作られているのです。

MVを見た人には少女時代の脚線美に見惚れてしまったという方もいるでしょう。

その人にとってワタシの秘密は脚線美といっていいはずです。

少女時代の歌声の愛らしさに惹かれた人はその魅惑的な声こそワタシの秘密になります。

同様にアナタはワタシのダンスのキレに惚れたという人もいるでしょう。

そうなるとダンスのキレキレさこそがワタシの秘密になります。

秘密について具体的に明示してしまったならば多くの魅力に気付けなかったでしょう。

具体性のない秘密だからこそ私たちリスナーは様々な当て嵌め方を楽しめたのです。

さあ、次でいよいよ最後のラインになります。

ここも繰り返しなのですが改めて見てください。

MVの問答無用のカッコよさ