クリスマスは洋楽で決まり!人気&定番曲10選!

2017年08月11日更新

中島みゆき「わかれうた」の歌詞が知りたい!動画再生はこちら♪

70年代から今でも大人気のシンガーソングライター、中島みゆき。世代を超えて愛される彼女の名曲のひとつ「わかれうた」の歌詞と動画リンクをご紹介します。今の時代だからこそ聴いてほしい、唯一無二の別れの歌をどうぞ。

演歌は聴かないという方、多いかもしれません。


しかしこの「わかれうた」は演歌だから、古い曲だからという理由で聴かないのはとても勿体ない名曲です。

中島みゆき「わかれうた」とは

わかれうた

中島みゆきシングル5作品目で、オリコンシングルチャート1位を獲得した作品です。


カップリング曲はCMにも登用された「ホームにて」。


「わかれうた」が発表された頃は失恋の歌が集中してリリースされており、そのため中島みゆきさんは「フラれ女」「わかれうた歌い」のイメージが広まったようです。

研ナオコさんカバーの動画はこちら

現在Youtube上に中島みゆきさんご本人の「わかれうた」の音源やライブ動画は見当たりません。CDにてお聞きください。


しかし、研ナオコさんのカバーも本家に負けないくらい素晴らしい完成度と貫禄です。

曲全体の印象と歌い出し

演歌で多く扱われる「別れ」がテーマの曲ですが、この曲は強烈な歌詞と弱気を感じないあっさり感により唯一無二の作品となっています。


また、中島みゆきさんの時々ドスのきく声や、芯のとおったようなボーカルラインがかっこいい。まったく可愛らしさを感じないところがさっぱりしていて良いですね。

途に倒れて誰かの名を
呼び続けた事がありますか

出典: https://twitter.com/yakuumi/status/624920755990433792

このフレーズは「地面に這いつくばって好きな男性の名前を呼んだことはあるか」と第一に解釈する人が多いでしょう。


しかしここで考えたいのは「道」と「途」で重なる音韻。


「途」は「途中」と考えると、恋愛の途中の挫折や失恋を意味すると考えることができます。


 


歌詞は非常に凄まじい始まりですが、そのボーカルラインは非常に淡々としています。


バックグラウンドも特段壮大さや珍しさもなく、演歌定番のマイナー。


 


また、「途に倒れて名を呼んだ」とならないところに大人の女の余裕が垣間見えます。


加えて曲全体で、冷静さやちょっとした諦めの気持ちなどを感じることでしょう。

ひとりの朝

この曲は朝と夜の2構成でできていると考えられます。


つまり、朝は別れ、夜は別れを予感した逢瀬・出会いという二項対立でできています。


この対比は平安時代からもずっと扱われてきたテーマ。「後朝の別れ」という言葉や、朝の別れを惜しんだ和歌などはご存知かと思います。


「わかれうた」はそんな永遠のテーマをからりと歌い上げることで斬新な曲となっています。

孤独の朝

いつもめざめればひとり

出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=35658

さっぱりとした自虐が爽やかで、全然いやらしさやセンチメンタリズムを感じさせません。「いつも」という慣れた感じからくるものでしょう。


ドロドロの心境を歌った曲はたくさんありますが、ここまでサラリとした余裕のある曲はなかなかありませんね。

孤独の朝を幾度も迎えて

恋の終わりはいつもいつも
たちさるものだけが美しい
残されてとまどうものたちは
追いかけてこがれて泣き狂う

出典: https://twitter.com/matsutoyamiyuki/status/886772141701570560

「追いかけてこがれて泣き狂う」のフレーズが激しいですね。もだえ苦しむような言葉選びが素晴らしい。


ただやはりこの部分も教訓めいていて、とても冷静です。「残されてとまど」っていた過去をひんやりとした目で見つめているのでしょう。


別れの朝を幾度と乗り越えてきたからこその落ち着いた心境です。


泣き狂うだけの曲が人の心を打つのではない、と思わせてくれます。

別れるための夜

繁華街や歓楽街のイメージを彷彿とさせる「わかれうた」。儚い夜や出会いとよく似合う背景設定です。


そしてやはり歌詞全体で悟りや無機質な痛みを感じさせますね。

別れを予感する夜

ひとごとに言うほどたそがれは
やさしい人好しじゃありません

出典: https://twitter.com/dokuhen_lyrics/status/894292075000119296

もう「名を呼んでも最後は別れだけ」とじゅうぶんわかっているはずなのに、黄昏つまり夕暮れ時はどうしても感傷を誘ってくる。


別れの待つ幸せな夜に向かう夕方、なんと切ないのでしょう。


それでもそんな黄昏すら冷静に見つめることができるのは、今まで幾度と別れを重ねてきたから。


そして、黄昏のイリュージョンになんとなく流されないという意志があるから。

気持ちと裏腹の行動

別れの気分に味をしめて
あなたは私の戸を叩いた
私は別れを忘れたくて
あなたの目を見ずに戸を開けた

出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=35658

この部分がこの曲の要と言っても過言ではないでしょう。


今までの別れの朝をなかったことにしたくて、あなたと目覚めまで一緒にいたくて、だからあなたに会うのだ。目をそらして覚悟を決めて、自分の部屋、もしくは家の扉を開けるのだ。


ここまで考えられるなんてとてもいい女だと思うのですが、意中の殿方には理解されないのですね。


それでもまた別れは消すことができず、また別れが待っているのが切ない。


女の思慕を都合よく利用する男と、思いを断ち切れない女の対立も悲しくも美しいフレーズです。

あなたは憂いを身につけて
うかれまちあたりで名を上げる
眠れない私はつれづれに
わかれうた今夜もくちずさむ

出典: https://twitter.com/dokuhen_lyrics/status/895130172931821568

憂いを身につけて、つまりセンチメンタルという偽りの感情に酔う「あなた」。女性のさっぱり感とは対象的です。ここの対比も美しいですね。


「あなた」のように感傷的には決してなるものか、流されてたまるものか、という強い意志も感じとることができます。


また、悲しいのに歌を歌うという裏腹な行為がこちらの感傷を誘います。

最後に

以上、永遠の名曲「わかれうた」の歌詞を解釈してみました。


時代が変わっても変わらない「別れ」というテーマ。しかし現代曲にはない貫禄、時代の香りなどを楽しめるナンバーです。


また、感傷という酔った感情のない悲しみや苦しみこそが人の心を揺さぶるのだと気付かされるような曲。


大人の女性には全身に染み入るようでしょう。


ぜひ現代っ子も大人の貫禄を学ぶために、また演歌への入口として聴いてみてくださいね。

大吟醸

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この記事のキュレーター

音楽リテラシーの高い世界をつくるという目標を叶えるべく奮闘中のダブルワークライター。ヘヴィ・エッジィ・貫禄をモットーに、ときにアカデミックな知識やおふざけも交えながら、HM/HRや重低音の効いた音楽を中心にご紹介します。

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