楽曲「ラブレター」

収録CD情報

THE BLUE HEARTS楽曲「ラブレター」は1989年2月に発売されたシングル曲です。

THE BLUE HEARTSが歌うラブソングは胸に突き刺さるエモーショナルな歌詞になっています。ちなみにこれ、およそ30年前の楽曲なんですね!

長年愛されている「ラブレター」ですが、もともとは前年1988年に発売されたアルバム『TRAIN-TRAIN』からのシングルカット曲でした。

さまざまなアーティストからカバーされている「TRAIN-TRAIN」や「青空」などの名曲とともに「ラブレター」も収録されています。

そんなTHE BLUE HEARTSのファンからも人気がある楽曲「ラブレター」を深掘りしていきたいと思います。

「ラブレター」に込められた想い

皆さんはラブレターをもらったこと(もしくは書いたこと)はありますか?

今はインターネットが主流の世の中なので、コミュニケーションはメールやライン、SNSなどが多く使われているのであまり手紙を書く機会がなくなってしまいましたね。

想いを伝える手段も簡単になった分、本気度が少し伝わりづらくなっているかもしれません。

楽曲「ラブレター」の歌詞の中には、好きな人への想いが綴られています。

でもその想いは、叶うことのない切ない恋の歌なんです。

自分の好きな人が幸せならそれでいい……。

自分の気持ちは言わなくてもいい……。

そんなやり場のない気持ちが込められています。

作詞は甲本ヒロトさんが担当しているので、もしかしたら甲本さんの体験を元にしているのかもしれませんね。

「ラブレター」の歌詞

次こそは一緒になろうね

本当ならば今頃
ボクのベットには
あなたがあなたが
あなたが居て欲しい
今度生まれた時には
約束しよう
誰にもじゃまさせない
二人の事を

出典: ラブレター/作詞:甲本ヒロト 作曲:甲本ヒロト

彼女が僕の隣にいて欲しかった……ということは、これは願望であり、実際には実らなかった恋だと分かります。

きっと自分ではない他の誰かと歩いていく彼女には、もう何もすることがありません。

だからせめて来世では一緒になりたいと願うことしかできないのです。

この好きな相手というのは身近な人なのか、手の届かない憧れの人なのかは分かりませんが、とても切ないフレーズばかりが綴られています。

渾身のラブレター

読んでもらえるだろうか
手紙を書こう
あなたにあなたに
あなたにラブレター

出典: ラブレター/作詞:甲本ヒロト 作曲:甲本ヒロト

この歌詞を見る限り、彼女には好きだという想いを伝えていないと予想できます。

これから書くラブレターはどんな内容なのでしょうか?

叶わないと分かっていながらも好きと伝えるのか、それとも自分の気持ちに区切りをつけるために書くのか……。

今だったらメールでも簡単に伝えることができますが、やはり本気で伝えたいのならば自分で書いた自分の文字で伝えるべきです。

そもそも、ラブレターを読んでもらえるのかを気にしているということは、気軽に会うことができない憧れの人パターンが濃厚な気がします。

自分の気持ちを文字に表すのはすごく勇気がいることです。

面と向かって言葉にするのもとても緊張しますが、手紙だと文字に気持ちがずっと残りますからね。

伝わるだろうか?

新しいステレオを注文したよ
ボクの所へあそびにおいで
ああ…ラブ・レター 百分の一でも
ああ…ラブ・レター 信じて欲しい

出典: ラブレター/作詞:甲本ヒロト 作曲:甲本ヒロト

買ったばかりの新しいステレオを見せる口実で家に遊びにきて欲しいなーという素直な気持ちが溢れています。

ほんのわずかでも可能性があるのならば自分のこの想いを彼女に受け止めて欲しいのです。

ラブレターに書いた自分の気持ちがどれだけ伝わるかは彼女の受け取り方次第なので、ここでも願うのみ。

文字だけで情熱を伝える難しさを痛感します。

しあわせになってね