参考書よりも正しく
マンガ本よりも楽しい
そんなLa La La そんなLa La La
探してる 探して(La La La…)

出典: ラララ/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿

主人公が求めているもの。

それは「生きているという実感」です。

リアル」と言い換えても良いと思いますが。

刺激のない毎日を過ごし、感情がフラットになっている主人公。

 そんな主人公はひたすら「リアル」を探し求めています。

主人公の求める「リアル」は一般的なものです。

例えば、誰かと共感したり笑いあったりすること。

そういう体験は学生時代なら多いでしょう。

しかし、社会人になると機会が少なくなります。

3番Aメロ

ニュースは連日のように
崖っぷちの時代を写す
悲しみ 怒り 憎しみ 無造作に切り替えて行く

出典: ラララ/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿

ここが『ラララ』の転換点になります。

主人公は、テレビで連日のように報道されるニュースを見て、自分の悩みが小さなことだと認識します。

世界には自分なんかより、もっと不幸な人たちが存在する。

その人たちは今日食べる食糧にも困っているのだ。

いつ死んでしまうかわからない環境で暮らしているのだ。

そう思った主人公は、自分の傲慢さを反省します。

3番Bメロ

明日を生きる子供に 何をあたえりゃいい?
僕に出来るだろうか?

出典: ラララ/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿

この部分は主人公の独白というより、Mr.Childrenからの問い掛けであるような気がします。

彼らが自らに問うて、そしてリスナーにも問うているのです。

ネットワークの発達により、便利になった現代。

情報はあふれ返り、日々更新しています。

もちろんその恩恵もあるでしょう。

ただ、それと同時に無くしてしまったものもあるのではないでしょうか?

この記事中で回答はしません。

それは『ラララ』を聴きながら、各々が考えるべきことだと思うからです。

3番サビ

太陽系より果てしなくコンビニより身近な
そんなLa La La そんなLa La La
探してる 探してる

出典: ラララ/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿

主人公の求めていた「リアル」。

それは彼の近くにあります。

近すぎて彼も良く確認しなかったのでしょう。

認識を新たにした主人公。

はたして「リアル」とは何なのでしょうか?

4番Aメロ

無くてはならぬものなど
あんまり見当たらないけど
愛する人も同じように
今日も元気で暮らしてる

出典: ラララ/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿

人間に必要不可欠なものは、いったい何個あるのでしょうか?

そう問われると答えに窮してしまいます。

主人公も自らに問うたのでしょう。

自分が愛している人

かけがえのない人

その人たちが元気でいれば良い

例え今すぐ会えなくても、愛する人たちが「生きている」という事実さえあれば良い。

主人公はこんなにも簡単な「リアル」を忘れていたのですね。

4番Bメロ