ハチ

米津玄師の別名義が”ハチ”

ハチ”は、いま絶好調の男性アーティスト、米津玄師の別名義です。

音楽好きならば、米津玄師の存在を知らない人は今や皆無と言ってもいいのではないでしょうか。

出すシングルアルバムことごとくヒットし、アニメドラマ主題歌などにも多くの曲が起用されています。

昨年2017年の11月にリリースした4thアルバム『BOOTLEG』は、オリコン週間アルバムチャート1位を獲得、5週連続でのTOP10入りするなど大ヒット。

発売初週はオリコン以外にもBillboardやレコチョクなど、20以上の様々なチャートでNO.1を記録するなど、その人気はもはや不動のものとなりつつあるようです。

2018年に入ってからは、ドラマ『アンナチュラル』の主題歌「Lemon」も、大変な話題になりましたね。

ボカロPとして活躍

そんな米津玄師ですが、米津玄師名義の1stアルバム『diorama』をリリースするまでは、ボカロPとして”ハチ”という名前で活動していました。

自身のルーツはRADWIMPSASIAN KUNG-FU GENERATIONなどのバンドサウンドと語る米津玄師ですが、専門学校の学生だった頃、バンドを組んでみたことがあるそうです。

自身の個人主義的な面が裏目に出て、その時はバンドはうまくいかなかったということ。

そのこともあってか、2008年ごろにDTMを始め、”ハチ”名義にてオリジナル曲をニコニコ動画などに投稿し始めたそうです。

このころはまだボカロを使用せず、本人の歌唱だったそうです。30曲ほどはあったといいます。

是非聴いてみたいと思いますよね。

でも残念なことに、本人自らがすべて削除してしまって、今はもう視聴できなくなっています。

ちなみにDTMを始めたきっかけは、PCの新調。新しいPCの快適さに感動し、そのPCでできることを考えたところでDTMということになったようです。

そもそも音楽に興味があったからなるべくしてこうなったのでしょうが、もしそこで、興味がゲーム作成などに向いていたら?

”ハチ”、ひいてはアーティストの米津玄師は生まれていなかったのかと思うと、感慨深いものがありますね。

ミリオンを量産!

2009年頃に、初音ミク、GUMIを使用して、オリジナル曲の投稿を再開。

すると次々にヒット曲を量産するようになります。

現在も米津玄師の名曲といえば名前が挙がる「パンダヒーロー」や「マトリョシカ」などは、実はこの頃の”ハチ”名義で発表された曲なんですよ。

ボカロP”ハチ”としてミリオン再生作品をを量産し、徐々にボカロ界だけでなくミュージックシーンからも注目を集めるようになります。

その後の活躍はご存じの通り。”米津玄師”として、自身の歌唱したものを発表、快進撃を繰り広げることになります。

”ハチ”2ndアルバム『OFFICIAL ORANGE』収録「ワンダーランドと羊の歌」

今回ご紹介する曲「ワンダーランドと羊の歌」は、”ハチ”の通算13作目となる作品です。

2010年の7月、ニコニコ動画に投稿されました。

”ハチ”の2010年発売の1stシングル「ワンダーランドと羊の歌」、そして同年発売の2ndアルバム『OFFICIAL ORANGE』に収録されています。

どちらも当時は自主制作、同人でのリリースでした。

『OFFICIAL ORANGE』は、2013年に復刻版が全国流通でリリースされています。

このアルバムの収録曲は、とても豪華。

【ワンダーランドと羊の歌/ハチ】夏の◯◯をテーマにした曲?!気になる歌詞を徹底考察!CD情報も♪の画像

収録曲は以下の12曲!

1. パンダヒーロー
2. 演劇テレプシコーラ
3. リンネ
4. 神様と林檎飴
5. 結んで開いて羅刹と骸
6. 沙上の夢喰い少女
7. 病棟305号室
8. 眩暈電話
9. マトリョシカ
10. 白痴
11. ワンダーランドと羊の歌
12. 遊園市街

出典: https://www.amazon.co.jp/OFFICIAL-ORANGE-%E3%83%8F%E3%83%81/dp/B00F40XUOE/ref=sr_1_1?s=music&ie=UTF8&qid=1520167000&sr=1-1&keywords=OFFICIAL+ORANGE

”ハチ”名義の名曲をほとんどすべて網羅しているといってもいいでしょう。

復刻されるのも道理。米津玄師ファンにも、是非聴いて頂きたい名作です。

「ワンダーランドと羊の歌」の歌詞

それでは、ここで「ワンダーランドと羊の歌」の歌詞を見ていきましょう。

ちょっと難解な歌詞ですが、世界観を表した可愛いMVがあるのでまずそちらをご覧ください。

”夏のお祭り”がテーマ?

”ハチ”が、「夏のお祭り加減」をテーマにしたというこの作品。

何やら不思議な言葉も見え隠れしています。

MVと歌詞の世界を反映させながら、解説していきますね。