この楽曲に登場する、そしてタイトルにもなっている“ツラツストラ”はドイツの哲学者であるフリードリヒ・ニーチェの著作からとったものでしょう。

MVにも世の中の不条理というような、大きな障壁が“背景”に描かれています。

ニーチェはツラツストラを主人公とした物語の中で、“神の死・超人の存在・永劫回帰”という思想を語るのですが、こうしたテーマに添うように、「拝啓、ツラツストラ」も歌詞が展開します。

またこうしたテーマは、ドラゴンボールという漫画(アニメ)の世界観にも通ずる部分があり、EDテーマとして最良の楽曲になったといえるのではないでしょうか。

ツァラトゥストラはこう言った 上 (岩波文庫 青 639-2)
ニーチェ
岩波書店
販売価格 ¥864(2018年3月21日13時21分時点の価格)

私ただの被害者です
私ただの犠牲者です
もはや生きた死亡者です
希望もない
自由もない

私ただの犯罪者です
私ただの加害者です
とはいえ死刑確定者です
生まれた
瞬間から

トーキョーシティ
この街に向けた
外国の兵器は
海に消えてった

出典: inトーキョーシティ/作詞:Shing Kanehiro 作曲:Shing Kanehiro

『inトーキョーシティ』からご紹介する2曲目はタイトルにもなっている「inトーキョーシティ」。

歌詞はかなり過激というか社会風刺の効いた楽曲となっています。

駆け抜けるようなメロディのため、歌詞をきちんと聴いていないと気づきにくいのですが、大きな世間のうねりの中でどうにも非力である自分の存在を悲観しながら達観するような内容なんですね。

ただだからと言って聴いた後に絶望感とかしんどさは残らず、なぜか自然と“立ち向かわねば”という気持ちになれるのは、さすがグッドモーニングアメリカというところでしょう。

第1位:未来へのスパイラル

【グッドモーニングアメリカ】ファン厳選!おすすめ人気アルバムランキングTOP5を紹介♪歌詞&MVありの画像

メジャー1stアルバムとなった『未来へのスパイラル』が今回のランキングでは堂々の1位となりました。

このアルバムがリリースされたのは2013年5月。

収録曲は12曲でどの曲も“ロックでポップでキャッチ―”と評価も上々です。

インディーズ時代からのファンには最初“あれ?今までとちょっと違う?”と思われたそうですが、聴き込めば聴き込むほどに“このアルバム最高!”となっていくと言われています。

このアルバムからは「キャッチアンドリリース」「未来へのスパイラル」「餞の詩」の3曲をおすすめとしてご紹介していきます!

アルバムからおすすめの3曲をご紹介!MV&歌詞抜粋あり!

Yeah Yeah
繋がっているんです
Yeah Yeah
本音知らないです
Yeah Yeah
一人じゃねぇ
独りぼっちじゃないよね
Yeah Yeah
繋がっているんです
Yeah Yeah
本音言わないです
Yeah Yeah
一人じゃねぇ
独りぼっちじゃないよね

出典: キャッチアンドリリース/作詞:グッドモーニングアメリカ 作曲:グッドモーニングアメリカ

「キャッチアンドリリース」はアルバム2曲目に入っている楽曲で、まさにグッドモーニングアメリカという色の強い楽曲です。

耳に残るサビ部分は中毒性が強いですよ!

ただメロディアスなだけでなく、歌詞はしっかりとした世界観をもっているので聴き込むうちに胸に刺さる言葉もたくさん見つけられるはずです。

wow woh
希望と絶望が
wow woh
循環ではなく未来へのスパイラル
wow woh
人生とはなんだ?
wow woh
考えてもまだ答えは出せない

出典: 未来へのスパイラル/作詞:SHINGO KANEHIRO 作曲:SHINGO KANEHIRO

アルバムタイトルにもなっている「未来へのスパイラル」も、「キャッチアンドリリース」同様に疾走感のあるナンバーです。

しかし彼らの楽曲はどの曲にもしっかりと彼らの思想や考えが込められているので、長く聴けば聴くほどに心にしみてくるんですよね。

“wow woh 希望と絶望が”の部分は巧く韻を踏んでいることもあって、つい口ずさんでしまうこと間違いなしです。

いつも
あなたと僕で口遊んだ
love song流れた
あの日々が
あの日々が
「幸せだったわ」なんて
ふいに思ってくれれば良い
それだけで良い
それだけで良い

どれくらい
あの日から月日
流れただろうか?
でも今が
あなたが
幸せだって思って
彼と暮らしていれば良い
それだけで良い
それだけで
それだけで良い
それだけで良い

出典: 餞の詩/作詞:SHINGO KANEHIRO 作曲:SHINGO KANEHIRO

今回の楽曲紹介最後にお届けするのは「餞の詩」です。

“餞”は“はなむけ”と読み、餞別(せんべつ)などの熟語でも使われる漢字ですね。

“はなむけ”とは誰かと別れる際に、相手の行く道に良いことがあるように願うおまじないのようなものでした。

これが言葉だったり、詩歌だったり、お金や物品だったりしたわけです。

グッドモーニングアメリカの歌う「餞の詩」は、おそらく昔別れた恋人に向けて、相手の新しい人生に幸せが多いようにと願っている楽曲です。

大好きな相手だったからこそ、その人が新しい人生を大切な人と生きていくことを祝っているのでしょう。

ちょっと切ない感じもするのですが、聴き終えた時、何ともいえない幸せな気分になる楽曲です。

朗報!ファン選曲のベストアルバム発売決定!

2018年、現メンバーでの活動10周年とメジャーデビュー5周年を記念して、ファンが選曲するベストアルバムの発売が決定しました。

投票は2018年1月9日~3月9日の2か月間で行われました。この記事を読んでくださっている方の中にも投票をされた人がいるのではないでしょうか。

2018年3月21日現在、投票結果はまだ発表されていませんが、どんな楽曲が入るのかとても楽しみですよね。

ちなみにYouTubeの公式チャンネルでは、“この投票で1位になった楽曲のMVをみんなで作ろう”という企画も進行中。

下に詳細の動画を貼っているので、興味がある人はチェックしてみてください♪

ベストアルバムの発売日などはまだ解禁されていませんが、2018年はグッドモーニングアメリカにとってもファンにとっても素敵な1年になりそうでワクワクしますね♪