それでは、新しいカタチでの青春の解釈、見ていきましょう!

幽霊の僕と、光の中の君

ある日突然 幽霊にされた 僕を置き去りに 今日も教室は進む
落とした定期 蹴られて遠のく 追いかけた先 かがんだ君と目が合って
うつむいた僕の名前を呼ぶから 生きてる気がした

出典: すべては君のせいで/作詞:小出祐介 作曲:小出祐介

この曲、ただの切ない片想いソングかと思いきや、ダークな背景があります。

まず一文目の「幽霊」、これって学校でいちばんよくあるイジメの「無視」のことです。

話しかけてもプリントを渡しても無視される、あげくに定期券をサッカーボールにされる。

典型的なイジメです。

そう、この曲の主人公はいじめられっ子。

そんな彼に、ヒロインは極めて普通に接してきました。

ずっと無視され続けてきた主人公の「名前」を呼んで、落ちた定期券を渡してくれたのです。まるで人間みたいに。

すべては君のせいで 毎日が眩しくて困ります
すべては君のせいで ああ、心が#していきます
すべては君のせいで なぜか頑張ろうとか思ってます
すべては君のせいで Baby 頭抱えるばかり

出典: すべては君のせいで/作詞:小出祐介 作曲:小出祐介

イジメられる毎日、辛くなるばかりの日々も、ヒロインに恋した日から彼の日々は変わりました。

毎日は眩しく、心は半音上がります(♯)。

明日を頑張ろうと思える、それこそが恋の最大の魔法でしょう。

君が微笑む みんなの輪の中で たまらなくなって ハードロック雑誌に目を落とす
瞼を閉じれば君が話しかけてくる 今夜も眠れない

出典: すべては君のせいで/作詞:小出祐介 作曲:小出祐介

しかし、妄想の中でいくら彼女を思い浮かべても、現実の教室では彼女と彼はまるで違う場所で生きているよう。

そんな理想と現実のギャップは、彼を甘い恋の苦しみに誘います。

溶けない恋の魔法

すべては君のせいで 毎日が愛しくて困ります
すべては君のせいで ああ、季節に意味を感じます
すべては君のせいで 明日何か変わると思ってます
すべては君のせいで Baby 胸が高鳴るばかり

出典: すべては君のせいで/作詞:小出祐介 作曲:小出祐介

彼女に会えるから、学校に行くのも楽しみになりました。

彼女が輝いて見えるから、鬱陶しいばかり夏の日差しが美しく見えました。

明日こそは、話しかけられるかもと心がときめきます。

自転車通学の ヘルメットありの 君が橋の向こうからやってくる
一生、着かないと 一生、すれ違わないと わかってた僕の頬を撫でてく光のリボン

出典: すべては君のせいで/作詞:小出祐介 作曲:小出祐介

だけど現実の主人公とヒロインは、現実ではひとつの接点もないままでした。

教室の人気者である彼女と、友達もいない嫌われ者の僕。

そんなふたりの道がすれ違うことなんてきっと二度とないと、彼は気付いてもいたのです。

でも、学生時代に言う「一生」なんて簡単に覆るのでね、学生の皆さん青春してくださいね!

終わりに

いかがでしたか?

長くメインストリームで愛されるベボベの、ちょっと苦い青春ソング、ぜひあなたも聴き込んでみてください!

ではまた次回!

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