さユり「来世で会おう」
2ndシングル収録曲
「来世で会おう」はさユりさんの2ndシングル「それは小さな光のような」のカップリング曲として収録されています。
2ndシングルは全4形態で発売されましたが、全ての形態に収録されています。詳しく見ていきましょう。
対になった楽曲とは?
「来世で会おう」は言わば、「それは小さな光のような」と対になっています。
「それは小さな光のような」は梶浦由記さんが作詞作曲を行った曲ですが、「来世で会おう」は自身で作詞作曲を行っています。
アニメ「僕だけがいない街」のタイアップとなった「それは小さな光のような」は、アニメのストーリーのように過去がテーマになっています。
一方、「来世で会おう」はそのタイトルからも分かるように、未来がテーマになった曲です。
”来世”は現実的ではないので、悲しく聴こえるかもしれませんが、”来世で会おう”と言われるとあまり悲しい響きにはなりません。良いタイトルだと思います。
輪廻するMV
「来世で会おう」はカップリング曲ですが、MVが制作されています。
MVのタイトルには”輪廻したタイムリープMV”と書かれており、輪廻がテーマになっていますが理解するのは難しいかもしれません。
このMVは、「それは小さな光のような」のMVと繋がっているのです。
扉の前で閉じ込められた、永遠の14歳・さゆりの姿や、悪魔の鎌、赤い十字架が描かれた宇宙服のようなもの、赤いルージュなど、両MVに登場します。
フルサイズのMVには「輪廻」の文字が
YouTubeにアップされているMVはフルサイズではないですが、CDの特典で付いてくるDVDに収録されているMVは全てフルサイズになっています。
そのMVでは、最後に”輪廻”の文字が映るのです。これは「それは小さな光のような」「来世で会おう」どちらともに共通しているものです。
これがこの2曲が繋がっているものであることを示しています。しかし、それを確認するためにはDVD付属されたCDの購入が必須です。
1stアルバム「ミカヅキの航海」の初回限定盤Aでは、両MVが続けて観られるのでオススメです。
歌詞解説
過去は変えられないさって
何度言われても懲りないのね
再三再四 振り払えずに
取り残されてく
出典: 来世で会おう/作詞:さユり 作曲:さユり
未来に進んでいますが、現在を生きることしかできず、生きているのは未来でも過去でもありません。
もちろん、過去に戻ることは出来ません。ですが誰もが一度は過去に戻りたいと思ったことがあるでしょう。
そしてその度に現実が教えてくれます。誰に言われなくても、進み続ける時間だけが過去に戻れないことを教えてくれるのです。
そうやって後悔の念に駆られている間にも時間は過ぎていきます。時間にも、周りにも取り残されていきます。
もうこれ以上願ってるだけじゃ
もう一緒にはいられないのでしょう
もう行かなくちゃ
受け入れなくちゃ
出典: 来世で会おう/作詞:さユり 作曲:さユり
一緒にいたいのは、過去の自分のことを言っているのかもしれません。
さユりさんには、”さユり後悔の念が生んだ”という位置付けで”永遠の14歳・さゆり”というキャラクターがいます。
そのような過去の自分との決別の意味もあるのでしょう。
過去が戻ってくることはないので、過去とはちゃんと切り離さなければいけません。前に進むためには必要なことです。
来世で会おう
生まれ変わった時は
二人きっと違う未来が待ってる
来世で会おう
光を手繰り寄せて
必ずまた 笑い合えるさ
信じて僕は 今 歩き出すよ
出典: 来世で会おう/作詞:さユり 作曲:さユり