巡恋歌について

長渕剛『巡恋歌』は○○がオーディションで歌った?!男女の恋愛を綴った失恋ソングの歌詞の意味を紐解く。の画像

まず、「巡恋歌」の発売日や制作された背景など、基本情報について紹介します。

1978年10月発売の1stシングル

長渕剛は「乾杯」「とんぼ」などで知られる日本のシンガーソングライターです。

1956年9月7日生まれ、鹿児島県出身で1977年に「雨の山」でデビューします。しかし、この曲は本人の意向に沿わないものだったようです。

今回紹介する1978年10発売の「巡恋歌」が実質的な1stシングルとされています。

男女の恋愛が描かれた切ない失恋の歌で、長渕剛の代表曲の1つです。とても、1stシングルとは思えない完成度の高さではないでしょうか。

初期の映像です。今とは、見た目も歌い方も違いますね。

発売されるまでの苦悩

このシングルの前の「雨の山」はビクター・レコードから発売されました。しかし、長渕剛の思い描いた活動とは程遠いものだったそうで、続ける事に限界を感じて帰郷してしまいます。

そして、再起をかけて生み出されたのが、この「巡恋歌」なのです。しかし、それは決して簡単な道のりではありませんでした。

さまざまなレコード会社にデモテープを送りましたが、良い返事はもらえなかったそうです。

そこで、意見を求めるためにヤマハに送ると、女性アイドルに歌わせて欲しいという連絡がきます。しかし、自分自身で歌いたいという思いからそれを断ります。

その後、ポピュラーミュージックコンテストの九州大会で優勝し、本選会でも入賞を果たしました。それにより、「巡恋歌」は長渕剛の手で東芝EMIから発売される事になったのです。

「巡恋歌」はそのような背景がある曲ですので、長渕剛も思い入れが強い曲なのでしょう。ライブでは、必ずと言って良いほど演奏される定番の曲となっています。

「巡恋歌'92」としてセルフカバー

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1992年10月28日に25thシングル「巡恋歌'92」として、セルフカバーで再度発売されています。

まったくタイアップなしだったにも関わらず、オリコンチャート1位を獲得しています。この曲が、時を経ても色あせない魅力を持っている事がよくわかりますね。

原曲よりもテンポがタイトになり、エレキギターが加わるなどより激しい曲調になっています。

「南海キャンディーズ」のしずちゃんが熱唱?

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お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんは、「巡恋歌」を唄って「モーニング娘。」のオーディションに応募したそうです。

彼女が短大に通っていた頃で、友達もおらず引きこもりのような生活をしていました。「こんな状態では生きていけない」と考え、そのオーディションに応募します。

残念ながら受かりませんでしたが、それがきっかけで気持ちを切り替えることができたといいます。

今の彼女の活躍があるのも、「巡恋歌」のおかげなのかもしれません。ちなみに、その時のオーディションで合格したのは後藤真希です。

しずちゃんは、「たけしの誰でもピカソ」の中でも「巡恋歌」を歌ったことがあります。残念ながら、その映像を見つけることはできませんでした。

女性としては、低音が効いた声なのでかなりうまく唄うのではないでしょうか。

歌詞の意味を紐解く

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次に、男女の悲しい恋愛が描かれた「巡恋歌」の歌詞の内容を紐解いていきたいと思います。

寂しさを埋めるために

好きです好きです心から
愛していますよと
甘い言葉の裏には
一人暮らしの寂しさがあった

寂しさゆえに愛が芽生え
お互いを知り愛が終わる
別れは涙で飾るもの
笑えばなおさら
惨めになるでしょう

出典: https://twitter.com/sirayamaponpuya/status/922553035678765056

一人でいることの寂しさに耐えきれず、温もりを求めてしまう時はありますよね。そんな気持ちを埋めるために、「好きです」と心から思ってもいない言葉を男は口にするのです。

お互いが寂しさを抱えていて自然に惹かれ合うものの、深く知ると愛していない事に男は気付いてしまいます。泣きながら別れられれば、素敵な恋をしたと思えるかもしれません。

しかし、男は気持ちが冷めてしまい、「勝手に好きになった」と言います。しかし、女は本当に好きになってしまったので、どうすれば良いかわからなくなっているのです。