僕は突然「愛」というものを知って、そんな自分に戸惑ったかもしれません。

今まで誰ともかかわらず、夢もなく生きていたため「人を愛す自分」が全く想像できなかったのです。

しかし愛を知ってそんな自分にも出会うことができた。

君という存在が、そんな自分に出会わせるだけでなく、未来への気力を作り出していることがわかります。

「友達なんていらない」と思っていた僕が「毎日君と話したい」と思っている。

このことからも僕が本当に変わったことが伝わってくるのではないでしょうか。

生きることが徐々に悪いものではないということに気づき始めているのです。

生きていれば

わかったこと

どうして人は生きるんだろう?
何を残したいって言うんだ?(永遠じゃない)
たった一度きりの人生だけど捨てたもんじゃないってことさ
そう ようやく 今になってわかった気がするよ

出典: 愛を知る/作詞:秋元康 作曲:バグベア

この歌詞で人が生きる意味を考え始めます。

自分がなぜ生きているのかを今まで歌詞の中で考えていました。

歌詞の1行目と2行目は疑問形になっています。

まだ人が何のために生きているのかはわかっていないようです。

しかし一つだけ確実にわかったことがあります。

それは、生きていれば人生はずっと真っ暗ではないということ。

君に出会ってそのことに気づくことができたのです。

人生の意味はまだわからないけれども、きっと生きていれば光はさす。

この曲の歌詞の1行目にも同じような意味の文があります。

僕は君のおかげでこのことを知ることができました。

涙が出るほど

君の胸で泣かせてくれ 今日まで生きててよかった
なんて素敵な世界だろう 温もりに僕は包まれてる
ずっと探していた 生きがいはそこにあった
これが幸せなんだ 気づかせてくれてありがとう

出典: 愛を知る/作詞:秋元康 作曲:バグベア

歌詞の1行目。

これまで自分のことが嫌いだったり、死にたいと思っていたりする描写がありました。

その感情とは相反する文が登場しています。

これまで生きてきた人生の理由がわからなくても、とにかくここまで来られてよかったと思っているのです。

歌詞の2行目では僕が見ている世界が変わっていることがわかります。

先ほど、僕が見ている風景はグレーのような暗い世界だったと述べました。

しかし君との出会いで、しっかりと色がついた綺麗な世界に変わったのでしょう。

そして君に出会えた温かい気持ちや、人と触れ合うということも初めて感じたのです。

歌詞の3行目ではついに僕は生きる希望を見つけることができました。

人と触れ合うことや、そこで生まれる温かさ。

そのようなものが自分にとって生きている中で幸せなことだと気づくことができたのです。

このことに対して感謝をしていることからも、君という存在が僕の中で大きかったことがわかります。

僕が得たもの

芽生える感情

あーあー 大好きだ(大好きだ)
やっと出会った大事な人がここにいる
あーあー 大好きだ(大好きだ)
君の(君の)ために(ために)生きる

出典: 愛を知る/作詞:秋元康 作曲:バグベア

友情や愛情、今まで自分の中になかった気持ちが芽生えました。

ようやく自分が大切にしたいと思う存在に出会えた。

この歌詞では、ストレートに想いを伝えています。

復唱していることから、本当に伝えたいことだということがわかります。

さらに先ほどまではなぜ自分が生きているのかはわかっていませんでした。

しかし、ここでは君の存在が自分が生きている理由であることに気がついたのです。

徐々に僕が成長していることが感じられるのではないでしょうか。

生きる理由

どうにか生きてりゃ
誰かと出会って
愛を知る

出典: 愛を知る/作詞:秋元康 作曲:バグベア

そしてこの曲の最後がこちらの歌詞。

曲の最初では「生きていれば良いことがある」といっていました。

これは、とにかく生きてみようというような印象です。

しかし曲の最後では良いことがあるだけでなく生きている理由を見つけることができるとなっています。

少し考えが進化していることがわかるのではないでしょうか。

これまで友達すら必要ない、そして死にたいと思っていた僕。

そんな僕でも君に出会えて生きる理由を見つけることができた。

それだけでなく「愛するということがどんなことなのか」ということまで知ることができたのです。

僕の考えの変化や、この曲での出来事を通して得たものがこの3行の歌詞で表れているのではないでしょうか。

君のおかげで