自主企画「ガールズブルー」とは？
みあの小説をもとに制作
ボーカリストみあを中心に活動する音楽クリエイターユニット、三月のパンタシア。
今回は堀江晶太が作詞・作曲を手掛けた楽曲「パステルレイン」に注目していきます。
「パステルレイン」は2019年3月13日に発売されたアルバム「ガールズブルー・ハッピーサッド」の収録曲。
音楽、イラスト、小説を連動させた「ガールズブルー」という企画の一環で制作されました。
この企画はボーカルみあが書き下ろした小説をもとに、各クリエイターが作品を制作するというもの。
つまり、ボーカルが発案し、クリエイターがそれに沿って作曲・イラストを手掛ける…。
そして、最後にボーカルが曲に声という命を吹き込むという流れになります。
斬新で面白い発想ですね。
三月のパンタシアは、小説やアニメとのタイアップで発揮されるストーリー性のある表現が魅力です。
思春期の情緒
さて、「パスレルレイン」はどんな物語の一場面なのでしょうか？
まず、アルバムのタイトル「ガールズブルー・ハッピーサッド」に注目です。
「ハッピー」と「サッド」という対極的な言葉があるのは、思春期の揺れる心を表現しているとのこと。
一人の少女の情緒を綴っているのです。
アルバム内には「幸せな楽曲」と「悲しい楽曲」の両方が収録されています。
「パスレルレイン」は恐らく「サッド」に当てはまる楽曲。
降りしきる雨のなか、少女は何とも言えないモヤモヤとした気持ちを抱えています。
堀江晶太の生み出す楽曲
様々なジャンルで評価されている
「一人のボーカルに惹かれたクリエイターたちのユニット」という他にない特徴を持つ三月のパンタシア。
今回のコンポーザー、堀江晶太がどんな人物なのか見てみましょう。
彼は有名歌手から個人で活動をする歌い手まで、幅広いアーティストへ楽曲提供を行っています。
他にも作曲・編曲家として活動しながら、ニコニコ動画でボカロPとしてkemu名義で活動してきました。
ニコニコ動画においてプロであることは名乗らず、自身の努力で成功を掴み取ったということになります。
実力を持ったクリエイターであることは、いうまでもないでしょう。
パステルカラーのMV
鮮やかな色彩の中で少女の表情は？
タイトルのとおり「パステルカラー」の鮮やかな色彩が美しいMV。
そんな色とりどりの背景にたたずむ少女は、少し虚ろな表情をしています。
これは「明るい感情」の間に突如現れた「憂鬱」を表現しているのかもしれません。
傘を握る少女
前に傘を構える仕草にも注目してみましょう。
まるで車道を走る車が跳ね飛ばす水しぶきから自分を守るようですね。
少女は何かから心を守っています。
もしくは、傘で自分の表情を隠しているのかもしれません。
彼女はどんな想いを抱えているのでしょうか？
歌詞からもその詳細を追ってみましょう。
