米津玄師「灰色と青」とは?

「灰色と青」は2017年11月1日に発売された米津玄師の通算4枚目のオリジナルアルバム『BOOTLEG』(ブートレグ)の最後を飾る曲として収録された楽曲です。

『BOOTLEG』(ブートレグ)は、前作「Bremen」から約2年1ヶ月ぶりのオリジナルアルバムで、アニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」の主題歌としてDAOKO×米津玄師名義で発売されたDAOKOの3rdシングル「打上花火」のセルフカバーバージョンも収録されています。

そして、「打上花火」の他にもう一曲、コラボレーションで注目されたのが、今回紹介する「灰色と青」です。

米津玄師が「灰色と青」でコラボした人気俳優とは...!?

米津玄師『灰色と青』であの人気俳優とコラボ!最強タッグが実現した誕生秘話にせまる!!【MV情報あり】の画像

すでに知っている方も多いかと思いますが、米津玄師が「灰色と青」でコラボレーションしたのは、超人気俳優、菅田将暉です。

菅田将暉といえば、2017年6月に「見たこともない景色」でソロ歌手としてデビューしたことでも話題になりましたね。

「BOOTLEG」の全貌を一夜限りで体感できるイベントとして10月10日に行われたプレミアム全曲先行視聴会で、それまでは明かされていなかったゲストボーカルの名前が発表されました。

菅田将暉と発表された時の会場の熱狂が容易に想像できますね。

また、試聴会終了後に米津玄師がTwitter上にお知らせがあると告知し、その後、YouTube上にMVが公開されたことで再びネット上で話題となりました。

発売から3週間先駆けて先行視聴会を行ったり、Twitterでまずは内容を伏せて告知してMVを公開するところなど、ファンを盛り上げるような情報の出し方もさすがですよね。

最強タッグが実現した誕生秘話!この二人が結びついたきっかけって何だったの!?

この「灰色と青」という曲に関して、みなさんが気になるのは、やはりどうして米津玄師は菅田将暉を選んだのか、そのきっかけですよね。

米津玄師が菅田将暉へあてたメッセージによると、自分と年も近くて、共通している部分があると思っている菅田将暉となら、違う人間同士がたまたま奇跡的に同じことを考えているという刹那的な瞬間を音楽にできると思ったのがきっかけだそうです。

確かに全く育った環境も、今している仕事も違う二人ですが、何と無く雰囲気が似ているというのはわかる気がしますよね。

以下の記事では米津玄師が「灰色と青」のうちの「灰色」の声だとしたら、菅田将暉は「青」の声の持ち主であり、もう一人の米津玄師なのだと表現しています。

興味のある方は読んでみてください。

「灰色と青」のMVを公開!

24時間以内で100万回再生突破という快挙を達成したのが、映像作家の山田健人が監督した「灰色と青」のMVです。

山田健人といえば、米津玄師と菅田将暉と同世代であり、交流もあるという、若手最注目の映像作家の一人です。

宇多田ヒカルの「忘却 featuring KOHH」が第16回MTV Video Music Awards Japanで最優秀コラボレーションビデオ賞を受賞したことでも話題になりました。

たまたま同じブランコに座った赤の他人の二人の男。

その人生が交差するようなストーリーになっており、菅田将暉が見せる儚げな表情にも注目です。

全然違うのに、どこか似ている、二人の姿が印象的ですね。

「灰色と青」を聴くなら米津玄師の想いが込められた歌詞にも注目!

電車の窓の景色に、懐かしい景色を重ねて

袖丈が覚束ない夏の終わり
明け方の電車に揺られて思い出した
懐かしいあの風景
たくさんの遠回りを繰り返して
同じような街並みがただ通り過ぎた
窓に僕が映ってる

出典: https://twitter.com/LTS_Strato/status/923536137540349952

半袖で過ごすには肌寒いような夏の終わりに明け方の電車に揺られながら、子供の頃の懐かしい風景に思いを馳せる男の姿が描かれた冒頭。

ひた走る電車の窓からは同じ景色が繰り返し映されるフィルムのようにずっと同じような町並みが見えています。

そんな風景に、遠回りを繰り返してきた人生に考えは沈んでいきます。

窓に映る「僕」は大人になり、懐かしい風景にいた「僕」からは変わってしまったように見えるのでした。

かつての友は今もあの頃のようにいるのだろうか