アルバム『Beautiful World』収録
2011年リリースの10thアルバム
「Hung up on」は嵐のアルバム『Beautiful World』に収録。
リーダー・大野智(おおの さとし)さんのソロ曲です。
バラエティで見ていると「いつも眠そう」と言われる大野さんですがコンサートになると様相が一変します。
表情は引き締まり、流れるようなしなやかな動きや緻密な足さばきに誰もが魅了されます。
コンサートでは大野さんは極上のエンターテイナーに姿を変えるのです。
YouTubeに大野さんのソロを少しずつ集めた動画がありましたのでご覧ください。
(動画内に「Hung up on」は入っていません。残念……)
デビューを諦めてダンサーに……!?
ダンスを極めた2年間
「TOP SECRET」「Rain」「Take me faraway」など……。
テレビの大野さんしか知らない人には新鮮に感じたのではないでしょうか。
「VS嵐(フジテレビ/毎週月曜19時~放送中)」でも運動神経がいいのは立証されています。
でもコンサートに行くとこんなにも機敏に動く大野さんが見られるのですよー。
(チケットが取れないという問題はひとまず置いといて)
大野さんのソロ曲の演出はピンスポットでひたすらダンスを見せるものが多いです。
それだけ人を引きつけて止まないということですね。
1994年にジャニーズ事務所に入所し、当初からダンスセンスには定評があった大野さん。
ですがその技術がさらに磨かれたのは、「KYO TO KYO(1997年、1998年)」の舞台でした。
2年間、Jr.ブームが起き始めていた東京を離れて「京都組」と呼ばれた時期。
大野さんはデビューの道から外れたと思い、退所してダンサーになることも考えました。
この動画を見ているとダンサーとしても十分にやって行けたかもしれません。
だけどそれじゃ大野さんの歌が聞けない……。
それはもったいなさすぎます!
ありがとう、嵐になってくれて。
と、感謝しきりです。
メンバーの櫻井翔が参加!
「Hung up on」に話を戻しましょう。
この曲は冒頭にRapが入るのですが、作詞、Rap共に嵐のメンバー・櫻井翔さんが参加しています。
参加を依頼したのは大野さんご本人。
櫻井さん、大野さんからのお願いと聞いたら二つ返事だったそうです。
「なかなかハマる言葉が見つからなくて~」と苦心したようですが、きっと顔はデレデレだったでしょう。
櫻井さんが大野さんを呼ぶときの「さとっさん」がたまらなく好きです。
こういったメンバー同士の仲の良さが嵐の人気の根幹とも言えます。
大野さんは出来上がった曲を聞いて「(ファンは)翔くんのソロって思うかも」と言ったとか。
まあ、冒頭、櫻井さんですからね……。
こんな和やかムードで作られたのに、楽曲は胸が締め付けられるほどの苦しい恋が描かれているのです。
大野さんのソロは女子が大好きな「ギャップ萌え」の宝庫!
では次からは歌詞を見ていきましょう。
タイトル「Hung up on」の意味は?
届かない、一途な思い……
you're just like a …
暁の明星
hung up on your … ah
暁の表情
出典: Hung up on/作詞:伊織 Rap詞:櫻井翔 作曲:大島こうすけ
「hung up」は失恋を表すときに使われる言葉だそうです。
「on」をつけることで「~のことが頭から離れない」という意味になります。
この歌は一途な男性の気持ちを歌っていますから、「on」のあとに続くのは「you(あなた)」でしょう。
「あなたのことなんて考えたくないのに、頭から離れない……」
愛しい彼女への思いに苦しんでいる男性。
暗い夜が白んできて朝に移行しようとしているホンの短い時間。
隣には愛しい彼女が穏やかな表情で眠っています。
幸せな朝のはずなのに、彼の胸には重苦しいものが積もっているのです。
こんなにも近くにいるのに
Don't tell me why 欲望も度を越しゃ武器になる
身の程知らず
騙し騙され 敵無しじゃいられない 不屈のFighter
Heavenly … Feel fine … All or nothing
過剰な空想 追っ掛けて
Falling out … Give me, glorious kiss
彷徨う本能 Don't back out!
出典: Hung up on/作詞:伊織 Rap詞:櫻井翔 作曲:大島こうすけ
「どうしてあたしと一緒にいるの?」
そんなこと聞かないで。
あなたを手に入れたいなんて僕には過ぎた欲望だったんだ。
知ってるよ、周りが「身の程知らず」って僕のことを笑ってるって。
嘘を重ねて駆け引きを繰り返して……。
いつの間にか僕の周りは敵だらけになってる。
それでもまだ僕は諦められない。
君を独占したいって思いは止められないんだ。
至上の幸せを感じている今も、ホンの一瞬油断をすれば地へ落ちる。
僕は頭の中にいる理想のあなたを追いかけ過ぎているのかもしれない。
落ちてしまう前にどうか、最高のキスを恵んでくれないか。
やり場のない欲望があるなら僕にぶつけてくれ!
――「高嶺の花」の彼女に夢中になり、一緒にいながら不安を拭いきれない彼の迷いが感じられます。