僕たちは違う生き物
僕らはお揃いの服を着た
別々の呼吸 違う生き物
見つけたら鏡のように 見つけてくれたこと
触ったら応えるように 触ってくれたこと
何も言えなかった 何も言えなかった
出典: アリア/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
学校生活の中での話だと考えると「おそろいの服」でパッと思い浮かぶのは「制服」。
そしてその制服がさしているものは、集団だと感じました。人間は着ているものや性別、出身地や職業といったものでグループとして(他者を)判断したくなるんですよね。
でも、一人ひとりを見つめていけば、感じ方も生き方も全く違う生き物だという歌詞です。
アクションとリアクション
鏡は「反射」するものですよね。自分がアクションすることで、鏡のように他人も反応してくれることを表しているのです。
2人の間で「何も言えなかった」のではなく、目が合い触れることでつながる感情があって言葉にする必要なんてなかったんです。だからこそ「何を言えなかった」と声にしているわけですね。
この相手は恋人というよりも「仲間」のほうがしっくりきます。
曲がって落ちた紙飛行機
見つめ返せなかった まっすぐな瞳
夕焼けとサイレン 帰り道
もう痛まないけど 治らない傷
出典: アリア/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
紙飛行機は目標に向かって飛ばすものですよね。それが曲がって落ちたということは、目標に向かえなくなって断念したということです。
きっとまっすぐな瞳は、同じ目標に向かってあきらめることなく進んでいた人ではないでしょうか。見つめ返せなかったのは「一緒に頑張ろう」と応援してくれた気持ちにこたえることができなかったからだと思います。
夕焼けで(空が)赤く染まる中時々サイレンの音が聞こえてくる帰り道だったのでしょう。時間がたって痛むことはないけど、夕焼けを見たりサイレンの音を聞くと今も思い出してしまう傷になってしまったんですね。
若いころの挫折は大人になってもなかなか消えないものですよね。切なさややるせなさがにじみ出る歌詞が魅力的です。
あの日の些細な溜息は
ざわめきに飲まれ
迷子になったよ
名前を呼んでくれただけで
君と僕だけの世界になったよ
僕らの間にはさよならが
出会った時から育っていた
出典: アリア/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
出会うということの意味
1番と同じ内容の歌詞が出てきますが後半部分がかわり、やはり小さな悩みが絶えない日常でも名前を呼ぶだけで分かり合える信頼できる相手ができたことがわかります。
でも、学校というのは3年という限られた時間しかいられない場所です。学校だけでなく長い短いはあるものの出会いと別れは繰り返されます。
出会うということはいつかさよならをしなければならないことで、この2つは常に隣り合っていることを藤原さんは感じているんだと思います。
笑うから 鏡のように
涙がこぼれたよ
1度でも 心の奥が
繋がった気がしたよ
冷えた手が 離れた後も
まだずっと熱いこと
見つけたら 鏡のように
見つけてくれたこと
出典: アリア/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
鏡のようにと言いながら違う行動をしています。それは君と僕が違う生き物だからなんですよね。
2人の心は同じものを感じ、君は「笑顔」、僕は「涙」という表現方法になってしまっただけのこと。
だから鏡のようにという言葉を使ったんだと思います。
あの日君がいた
あの日君といた
何も言えなかった
忘れたくなかった
出典: アリア/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
言葉ではない感情を共有した君といた青春の日々。自分が青春を生きていた日々に君がいたことを忘れたくないという歌詞ではないでしょうか。
消えない傷になったりいいことばかりの思い出ではないけれど、それを含めて大切にしたいという想いが感じられます。
まとめ
いかがでしたか?
BUNP OF CHICKENの「アリア」は青春を歌った歌ではないかと私は思います。でも、これは「答え」ではなく「ひとつの答え」です。
ちなみに「アリア」は配信限定でリリースされています。
主語が少ないために色々な受け取り方ができる歌詞なので、スマホなどで繰り返し聞いてご自身が納得できる答えを見つけてくださいね。
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