バンドじゃないもん!『イミ・ナイ・ダンス』
自分がやりたいと思ったことだけしかやりたくない。あなたもこう願ったことがあるかもしれませんね。
しかしそう願っても、その願い通りになんていかないのが人生というものです。
人は誰しもこのことを理解していますから、気持ちに折り合いをつけて我慢しながら生きているのです。
しかしこの曲には、そんな我慢は無用だ!好きなように生きていたい!という強い気持ちが表れています。
人の為に生きることも時には大切ですが、自分の為に生きたっていいんじゃない?
我慢ばっかりしていないで、自分の好きなように生きてみてもいいんじゃない?
歌詞はふざけているように見えて、こんな大切なことを教えてくれているのです。
社会に縛られて好きなように生きられない…そんな悩みを抱えている人は、一緒に自由になりましょう。
本能的に生きる
まるでおサルさん…?
やりたいことだけやりたいだけの 原始の姿に 還ります
この感覚でしょ シックスセンスって
お肌がツルツル めちゃめちゃ生きてる
出典: イミ・ナイ・ダンス/作詞:吉田靖直 作曲:縄田寿志
早速歌詞の世界をのぞいていきましょう。
序盤から本能全開、ハイテンションな言葉が並んでいますね。
好きなように生きるためには、人間が抱えるたくさんのしがらみから解放されなくてはなりません。
そのために必要なのが、1行目にあるとおり本能をむき出しにすること。
そしてこの曲中ではそのような存在の象徴として、原始人や猿を想起させる表現がなされています。
また2行目にある第六感ですが、これは人間が持っている5つの感覚以外のものを指す言葉です。
物事を察知する、鋭い直感的なものを意味するのですが、この曲中ではこれも本能とほぼ同義で扱われています。
最後に3行目ですが、ここでは本能むき出しで好きに生きることのメリットが歌われています。
もしかすると経験があるかもしれませんが、人間はストレス状態が肌にダイレクトに伝わりやすいものです。
つまりストレスがかかっていたり生活習慣が乱れていたりすると、敏感な肌はすぐに反応してしまうのです。
しかし歌詞ではその反対です。これはつまり、生活もメンタルも総合的に安定しているということでしょう。
これもすべて、本能的に好き勝手生きていることがもたらす効果なのです。
勢いよく生きる
野生のグルーヴで なんか産まれちゃいそう
ダダ漏れアドレナリン ドバードバー このまんま行っちゃえゴー
遥かな時超え
出典: イミ・ナイ・ダンス/作詞:吉田靖直 作曲:縄田寿志
ここでも、本能全開で好きなように生きている様子が描かれています。
1行目および2行目では、かなりの興奮状態にあるような描写がなされていますね。
これもしがらみから解放され、自由に生きているからこそ感じることなのでしょう。
また3行目ですが、これは先ほど紹介した「原始人」そして「猿」というワードが関係しています。
本能的に生きる姿を表現していたこれらの言葉ですが、原始人や猿のままでは現代に馴染みません。
現代に馴染むよう、遥か昔、原始時代から戻ってくることを意味しているのでしょう。
好きなように生きることを伝えるための比喩表現を、きちんと回収しているフレーズですね。
細かいところまでしっかり設計されていることが感じられる部分です。
本能的=意味不明?
意味ないダンス 意味ないダンス 意味ないダンス ダンスでノーカンだ
かわいいダンス かわいいダンス かわいいダンス チャクラ全開だ
怒涛の 怒涛の ポテンシャル
出典: イミ・ナイ・ダンス/作詞:吉田靖直 作曲:縄田寿志
さて。本能的に好き放題生きていると、こんな風によくわからない行動を起こすこともあります。
意味なんてない。自分がそうしたいからやっているだけ。何にも縛られない、最高に自由な状態です。
また2行目後半にある「チャクラ」というのは、人の中に流れるエネルギーをつかさどっているものです。
これが完全に開いているということは、常にエネルギーが最大限放出された状態ということ。
エネルギーに満ち溢れており、なおかつ常時興奮状態にあることがうかがえるフレーズです。
本能的に生きるもう1つの方法
大人を辞めよう
わざわざイライラムカつくことばっか探してた めんどい子供に戻ります
自主規制なし コンプラプラプラプラ撤廃
そのまま好きだよ ネコ発見 速攻ダッシュ
出典: イミ・ナイ・ダンス/作詞:吉田靖直 作曲:縄田寿志