Bメロでは心に傷を負った翔の力になりたいのに、まだ心を開いてくれないことへの歯がゆさや切ない思いが読み取れます。
実際にコミックでは、心を開いて悩みを話してほしいと願いながらも、自分に翔の心の傷を癒すことができるのか不安になるシーンもあります。
君が 心折れそうな時 この肩にもたれてくれたら
抱えていた 大きな荷物も 大切に運ぶから
僕の明日には いつでも 君がいて
どんな迷いも鎮める 風になる
出典: 未来/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎
1番の歌詞では片恋風だったのが、2番になると迷いを鎮める風に変わっています。思いが通じあった後に好きな人の存在がより大切な存在に変化していく様子が描かれていると解釈できます。
また、「大きな荷物も大切に運ぶから」や「どんな迷いも鎮める風になる」などの歌詞からは、翔の心の傷を受け止めて、一緒に背負っていく菜穂の覚悟も伝わってくるように感じます。
このまま好きでいれるのなら
想いは届けぬままでいいと
結ばれぬまま 解けもしない
心深くに 身を知る雨
出典: 未来/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎
ここは、未来の菜穂の気持ちがより表現されていると思います。
「好きでいられるのなら」とは「翔が生きているのなら」という意味として解釈できそうです。
自分の思いがたとえ伝わらなかったとしても大切な存在である翔には生きていてほしいと強く願う気持ちが表れていますよね。
こんなにか細く 折れそうな
枝の先にも 君の未来が生まれてる
未だ見ぬ日々を 切り落とさないで
今を笑って 振り返る 君を守りたい
心深くに 身を知る雨 抱きしめる
そばにいたいから
そばにいたいから
出典: 未来/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎
さらに一番気持ちが盛り上がるのが最後のエンディング。
サビの後に「そばにいたいから」というまさに菜穂の気持ちが何度も歌われていて、聞いているだけでとても切ない気持ちになります。
コミックでも「どこへも行かないで」と翔のことを思う菜穂のシーンが出てきます。
シングルのジャケットは代表曲『桜』の10年後をイメージ
また、このシングルのジャケットは、コブクロの代表作『桜』のジャケットに描かれていた桜の木の10年後をイメージして作られたそうです。
その曲のタイトルが『未来』というのも、10年後の未来から手紙が来るコミックの世界観とマッチしていますよね。
漫画の名シーンを切り取ったMVも話題に
コブクロ史上初!原作コミックを使ったMV
原作コミックの名シーンを切り取って作られたMVも公開されています。
主人公の菜穂の視点から描かれたMVは、翔に思いを寄せながらもうまく伝えられない切ない気持ちや、翔の力になりたいと思いながらも上手くいかない歯がゆい気持ちが上手く表現されています。
コブクロ史上最高再生回数に!
菜穂の視点で描かれたMVは2250万回再生(2017年7月現在)を超えており、コブクロ史上最高回数を誇っています。
歌詞とコミックの名シーンが見事に合っていて、見ていると涙が出てきてしまいそうになるMVです。