楽曲について
「ツキアカリのミチシルベ」はガールズバンド・ステレオポニーが2009年11月にリリースした楽曲です。
テレビアニメ「DARKER THAN BLACK-流星の双子-」のOPテーマとして起用され、一躍有名となりました。
その後、アプリゲーム「バンドリ!ガールズバンドパーティ!」内でカバーされ、再び注目を浴びています。
バンド自体は2012年に解散してしまいましたが、その楽曲は多くの人に歌い継がれ今なお愛され続けているのです。
本楽曲の歌詞には立ち込める不安や先の見えない様子が描かれ、どこか暗い雰囲気を感じさせます。
彼女は一体楽曲にどんな想いを込めたのでしょうか。紐解いていきましょう。
暗闇の日々
答えのない毎日が
ただ過ぎていく時間が
これから先どうなるのだろう?
わからない…
出典: ツキアカリのミチシルベ/作詞:AIMI 作曲:AIMI
迷いの中にあるサビのフレーズから歌が始まります。
自分の人生は正しいものなのか、これまでの選択は間違いではないのか。
正解が見いだせない日々の中で苦しむ主人公の様子が描かれます。
代わり映えのない、繰り返すだけの毎日。達成感や喜びとは無縁のまま時間だけが過ぎていきます。
将来の展望もなく、未来への希望が見いだせない。先の見えない不安に主人公は頭を抱えているようです。
闇よりも深い夜の孤独に
惑わされてた
だれかに今気づいてほしい…
ここから逃げ出したいから
出典: ツキアカリのミチシルベ/作詞:AIMI 作曲:AIMI
大きな不安や悩みを抱えている時、夜の時間は非常に長く感じられます。
不安を打ち明ける相手もおらず、主人公は一人膝を抱えているのでしょう。
世界に一人だけになってしまったような寂しさに支配され、誰かに自分の存在を認めて欲しいと願います。
先の見えない不安に駆られ、苦しみの中にある現状から抜け出したいという思いを感じます。
主人公の抱える不安
繰り返す日常
窓から見える朝焼け
部屋に鳴り響く音
アラームに起こされて
薄暗い中 家飛び出すよ
カバンの中には
何も変わらない平凡詰め込んで
そしていつもの場所へ
出典: ツキアカリのミチシルベ/作詞:AIMI 作曲:AIMI
歌詞からは繰り返すだけの毎日への嫌気を感じます。
単調で退屈な毎日は主人公にとって苦痛でしかないのでしょう。楽しさを見いだすことなどできません。
何の変化もないまま、ただ時間が過ぎていく。主人公は心をすり減らしていくのです。
抑圧される苦しみ
だれかが言った言葉が
気になって 惑わされて
争いたくなんてないから
何も言えない
出典: ツキアカリのミチシルベ/作詞:AIMI 作曲:AIMI
人間関係の悩み。誰かと関わって生きていく以上、避けられない問題の一つです。
価値観や考え方が全く違う人とでも上手く付き合っていかなければ社会は回りません。
和を乱さないように、じっと本音を堪えて我慢する。
主人公の送る毎日もまた、そんな閉塞感に囚われたものだったのでしょう。
立ちはだかる現実
夢や理想はあるけれど
気持ちばかり先に行って
現実がずっと後ろから
ボクを見てる
出典: ツキアカリのミチシルベ/作詞:AIMI 作曲:AIMI