さぁ鐘を鳴らせ がんがん打ち鳴らせ それだけが
どうにもならないこの気持ちと 歩く術なら
そして 生きると誓え 生きると打ち鳴らせ
また会う日まで また会える日まで
鐘を鳴らすから 鳴らし続けるから
出典: さぁ鐘を鳴らせ/作詞:吉田美和 作曲:中村正人・吉田美和
この鐘は、どのような鐘なのでしょうね?
それぞれのイメージで良いと思うので、ここでは限定しないでおきましょう。
「さぁ鐘を鳴らせ」というサビのフレーズは曲中3度登場します。
紹介している歌詞は最後のサビの部分なのですが、最初から少しずつ変化があります。
まずは、鳴らし方。
「ちからふりしぼれ」→「がんがん打ち鳴らせ」と変化します。
悲しみに伏せっている状態から、最初は優しく。そして最後は、強いエールを込めて、強く鳴らせと呼びかけています。
そして、何のために鐘をならすのか?
「今日を越えるため」→「会えない人に届けるため」→「前を向いて生きるため」と変化します。
大切な人を亡くしたばかりの時は、今、この瞬間が辛く悲しく、今日という一日が長く感じるのではないでしょうか。
だから、まずは今日一日を越えるため、自分の為に立ち上がって鐘を鳴らし、今日を越えることが出来たら、会えない人へ向けて自分の想いが届くように鐘を鳴らす。
そして最後は、何があっても強く前を向いて生きていこう!という、エールのこもった歌詞になっています。
被災地へ届けた想い
未曾有の東日本大震災から5か月後、まだ傷跡があちこちに残る岩手県で行われた無料ライブにDREAMS COME TRUEは参加していました。
その無料ライブで、集まってくれた人々へ「また戻ってくる」と約束をしていたそうです。
そして、約束を守るべく、3年ぶりに出場した第64回NHK紅白歌合戦では、同じ場所から被災者の方々へ向けて、「さぁ鐘を鳴らせ」を熱唱。
めいいっぱいのエールを送ってくれました。
多くの人々の心にDREAMS COME TRUEの想いは届いたことでしょう。
余談ですが、東日本大震災支援のアルバムも発売されています。
残念ながらこのアルバムには、今回紹介した「さぁ鐘を鳴らせ」は収録されていませんが、このアルバムの売り上げ収益は、東日本大震災の復興支援に充てられているそうです。
まとめ
ドラマの主題歌として、ドラマの内容に合った作詞になっていますが、東日本大震災の被災者へ向けた応援ソングの様にも聞こえてきます。
作詞をした吉田美和さん自身も、この楽曲が生まれる数年前に、大切な人を亡くされていらっしゃる様です。
大切な人を亡くした苦しみから立ち上がる時、吉田さん自身の経験や想いを、歌詞になぞらえているのかもしれません。
何もなくとも、心に響いてくる楽曲です。
ぜひ、聴いて欲しい一曲です。
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