涙が枯れたというなら
愛を込めて今
無愛想なキミなら
意味ならわかるでしょ?

出典: Folktale/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

Aメロの後に続くサビの部分です。

幾度も挫折を味わう中、人は少しずつ成長します。

涙した日々を乗り越え、真の強さを手に。

「~枯れた」と悲しむ人に出会った折には、無償の愛を注ぐのかもしれません。

人は、見返りを求めて行動しがちです。

無償の愛を疑問視する方々は少なくないでしょう。

しかしながら、困っている人に手を差し伸べる行為は、深い意味や理由など、ありません。

説明するまでもない無償の愛、ごく当然の優しさ

それらを「無愛想~」「~わかる~」が教えてくれます。

天から与えられた使命

我らは今日もまた
歩いてゆく

出典: Folktale/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

涙が枯れ果てた時。

人によっては、大きな喪失感を抱くのではないでしょうか。

ネガティブな感情に押しつぶされそうになる場合もあるかもしれません。

前進を試み、天から授かった命を全うすることが人の使命です。

命ある限り、歩みを進める必要があります。

今日という1日を大切にしながら生きてゆく。

そのような決意を歌詞の「~今日~」「歩いて~」が物語っています。

人と自然の関係

人を翻弄する自然の力

昔話とは寓話の様で

出典: Folktale/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

Bメロの始まりの部分です。

動物や自然現象などを擬人化した「寓話」。人が口伝えで継承してきた「昔話」。

2つのフレーズを並べ、自然と人を対比しています。

吹く風は山々へ戻る
その花散る頃夢思って
また日陰が心を戻す

出典: Folktale/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

風が吹く度、鼻孔をくすぐる草木の匂い。響き渡る清流のせせらぎと木々のざわめき。

歌詞から山々の光景が想起されます。

同時に感じられる人の無力さ。

壮大な自然を目の当たりにした時、人は成す術がありません。

ただ目の前で起きている事象を受け入れます。

自然の脅威に太刀打ちできないからこそ、自然美に心を奪われるのでしょう。

「~思って」「日陰~」では、花鳥風月の眺望が脳裏に浮かび、心を潤してくれます。

大自然に癒されて

変わりたいは
いずれ
子守唄になった
きっとね
ずっとね
続けていくんだろう

出典: Folktale/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

喧騒から離れた場所では、静謐が本当に大切なものを教えてくれます。

目を閉じ、大いなる自然と一体になる感覚を味わった時。

しがらみから解放され、殺伐としていた心の中が穏やかになるでしょう。

都会での生活で纏っていたプライドを捨て、ありのままの自分で居られます。

他者への対抗心。「変わらなければ」という焦燥感。

今まで抱いていた負の感情が昇華され、遠い過去、いつか見た夢になるのかもしれません。

変わり続けようともがく人間に対し、変化を求めず威風堂々としている自然。

あらゆる事象を全て受け入れ、無条件で恩恵を分け与えています。

森林伐採、温室効果ガスの増大など、人間の過ちをとがめることもなく。

母が愛する我が子に子守唄を聞かせるように、疲れ果てた人間に安らぎを与えてくれます

そのような人間と自然の関係性が歌詞に綴られているのではないでしょうか。

人の心を救うもの

自然が注ぐ愛