歌詞その3
耳元で鳴り響いた
錆びたナイフの
乾いた現実のような
音はまるで
悲しい旋律
出典: モンスター/作詞:細美武士 作曲:細美武士
解釈その3
錆びてしまったナイフは、切れ味も落ち、その本来の役目を果たすことはできません。
そして、乾いた現実というものは、どういったものでしょう?
乾くということは水分を失うこと。
水分や潤いは、私たちが生命を維持するために、必要不可欠な存在でもあります。
そこで、本来の役目を果たすことのできない、必要不可欠な存在まで失ってしまった音として見てみると、悲しい旋律を生み出してしまっている音が想像できると思います。
私としては、時に切れ味の鋭い音も出せるという点から、ギターの音を想像しますが皆さんはいかがですか?
歌詞その4
そういう二つとない宝石を集めて
優しくも揺れてる声と合わせて
枝を伸ばす意味さえ知らずに僕らは
不確かなまま駆けてく
出典: モンスター/作詞:細美武士 作曲:細美武士
解釈4
“そういう二つとない〜”再びこの歌詞が登場します。
しかし今回は“枝を伸ばす〜”となっています。
枝は、大元である幹から伸びていますが、成長やその個体によって本数も方向も様々ですよね。
幹が楽曲であるならば、ここでの“枝”というのは、楽曲の変化やアレンジなのではないかと考えました。
1つの楽曲(幹)のあらゆる部分から枝(アレンジ)が伸び、さらに枝分かれして形は変化していく。
そして年数を経て、その楽曲を演奏する回数も重ねていくと、プレイヤーや聴き手によっても受け取り方も変化していきます。
そんな変化なども、その時は頭の片隅にもなく、ただただ進んでいるのでしょう。
歌詞その5(英詞1)
Yes you maybe right I’m just wasting time
I should learn things without reasons
I thought I knew that
Knowing nothing can be better than knowing too much
出典: モンスター/作詞:細美武士 作曲:細美武士
和訳
そうさ、君の言う通りかもしれない 僕は時間を無駄にしているよ
僕は理由なく物事を学ぶべきなんだ
分かってると思っていたんだ
何も知らないってことは 多くを知っていることよりも良いことなんだ
歌詞その5(英詞2)
Yes you maybe right It’s just wasting time
I can never change things better
I thought I knew that I maybe nuts But I don’t understand
出典: モンスター/作詞:細美武士 作曲:細美武士
和訳
そうさ、君が正しいかもしれない 僕は時間を無駄にしているよ
でもこれより良い方に変えられないんだ
僕はイかれてるんだろうとは思っていたけど 理解はできないんだ
解釈その5
英詞部分を和訳してみました。
学ぶことも避け、がむしゃらな様子は、この歌詞の主人公だけではなく私たちをも歯がゆく感じさせる内容でした。
しかし、ここでの歌詞を読んでいくと“理解できない”と主人公は言いつつも、自分も周りからの見え方も理解していると思わせる内容でもあります。
自分のスタイルを変えられないのではなく、もしかしたら、変える必要性も感じていないのかもしれません。